VVVVVV

『VVVVVV』の紹介

『VVVVVV』はアイルランドのゲームデザイナー、テリー・カバナーが手掛けたアクションゲームで、2010年1月11日にMicrosoft WindowsおよびMac OS X向けにリリースされました。その後、家庭用ゲーム機やスマートフォンでもプレイ可能なバージョンが登場しました。プレイヤーはこのゲームを一人称視点で楽しむことができ、ゲームタイトルの正式な読み方は明確ではありませんが、「Six V's」（シックスブイズ）と呼ばれることが一般的です。

ゲームのストーリー

本作のシナリオは、宇宙船が事故に遭い、5人のクルーが異次元の世界に散らばってしまうというものです。このクルーを探し出すために、船長のヴィリジアン（Viridian）が広大な宇宙空間を探検します。プレイヤーは左右に移動し、重力を上下に反転させるという2つの基本的なアクションを駆使して、トゲや罠が散らばる危険なエリアを進んでいきます。クルーの名前は、全員が「V」の文字で始まっており、ヴァイオレット（Violet）、ヴィテラリー（Vitellary）、ヴァーミリオン（Vermilion）、ヴァーディグリス（Verdigris）、ヴィクトリア（Victoria）がそれぞれ異なる個性を持つキャラクターとして登場します。

ゲームシステム

『VVVVVV』はメトロイドヴァニアスタイルの探索型ゲームです。プレイヤーは、広大なサイドビューのマップを探索し、散らばったクルーたちを見つけ出すことが目的となっています。探索中には、全体マップには載っていない隠しエリアや、仲間が同行して進む場面も登場します。セーブポイントが多く配置されているため、ミスをした場合は直前のセーブ地点からすぐに再開が可能です。また、各エリアには収集アイテム「トリンケット」が配置されており、一定数集めると拠点の宇宙船で使用できるBGMを追加できます。

グラフィックと開発の背景

ゲームのグラフィックはシンプルなドット絵スタイルで、色の使用が制限されています。このデザインは1980年代のコモドール64のゲームを意識しているためであり、特に1984年に登場した『ジェットセットウィリー』と関連付けられることが多いですが、カバナーは実際にはその作品を知らなかったと言っています。彼が大きな影響を受けたのは1985年にリリースされた『Monty on the Run』であり、そのアートスタイルやプレイ感覚が彼の創造に役立ったとされています。

発表と移植

オリジナル版から10年後の2020年1月10日、カバナーはゲーム開発者のサイモン・ロスによってC++に移植されたデスクトップ版と、Adobe AirのActionScriptで開発されたモバイル版の2つをGitHub上で公開しました。これにより、より多くのプレイヤーが本作を楽しむことが可能になります。

受賞歴

『VVVVVV』は2010年のIndieCadeで「Fun and Compelling Award」を受賞し、独特なゲームプレイが評価されました。

関連項目

また、プレイヤーキャラクターのヴィリジアンは、他のゲーム『Super Meat Boy』にもゲストキャラクターとして登場し、その人気をさらに広げています。

最後に、公式サイトやリリースされたゲームプラットフォームではさらなる詳細が紹介されているので、興味のある方はぜひそちらもチェックしてみてください。

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