うえきの法則+

うえきの法則+：記憶喪失と繁華界の冒険

概要

『うえきの法則+』は、福地翼氏による日本の漫画作品です。週刊少年サンデーにて、2005年第19号から2007年第29号まで連載されました。作者の急病による長期休載を挟みながらも、全46話が単行本5巻として小学館より刊行されています。本作は前作『うえきの法則』のテレビアニメ化を機に、続編として企画されました。前作の主人公植木耕助は登場しますが、その他の登場人物や特殊能力は一新されており、前作未読の読者も楽しめる構成となっています。しかし、連載は長期休載を経て、数ヶ月で終了。終盤は急展開のラストを迎えています。

あらすじ

前作から2年後、平凡な生活を送っていた植木耕助は、世界中の人々から「大切な者との記憶（キューブ）」が失われるという未曽有の事態に遭遇します。唯一記憶を保った植木は、自称「犬」の羊・ウールと共に、記憶を取り戻すため、異世界「繁華界」へと旅立ちます。

主な登場人物と能力

植木耕助：本作の主人公。火野国中学3年生。天界人でありながら人間界で暮らしており、相変わらず他人を優先する性格。通販好きで、様々なグッズを所持している。再会の才の持ち主であり、モップを使って対象物を掴む能力を持つ。「モップヘッドバッド」や「モップ矢の雨」といった技を駆使する。
ウール：自称「犬」の羊。しゃべるともみ上げが生える。義理人情に厚く、植木を飼い主と慕う。ギンゾーとの戦闘で一度しゃべれなくなるが、その体毛は衝撃を吸収する高い防御力を持つ。
ナガラ：名柄クリーニング店の店長。職能力者であり、砂時計でダメージを癒す能力を持つ。プラスの弟。
ハイジ：ミリーの兄。3トンの洗濯機を武器とし、素手でも強い。重度のシスコン。動物好きで、動物にちなんだ技名を持つ。洗濯機から水を撃つ能力に覚醒する。
ミリー：ハイジの妹。名柄クリーニング店に居候している。常識人で、植木を「羊飼いさん」と呼ぶ。
ソラ：名柄クリーニング店の店員。ハンバーガーを食べることで分身したり、能力を強化する能力を持つ。
ギンゾー：テクリン金融の社長。借金返済を理由にミリーを追いかける。ダメージを相手に返す能力を持つ。
シロ：テクリン金融の幹部。現金同士に引力を発生させる能力を持つ。
ネクロマン：ヘアサロン漆黒の店主。ドライヤーで風を起こす能力を持つ。
トリート：ヘアサロン漆黒の洗髪担当。シャンプーの泡をバネに変える能力を持つ。
ビャク：ヘアサロン漆黒の整髪担当。ワックスで対象物を固める能力を持つ。
ボンバ：ヘアサロン漆黒のパーマ担当。カツラをかぶると性格が豹変する能力を持つ。
モニシェフ：レストランパミドーロの店長。ミルクを飲んで骨密度を高める能力を持つ。
ビーノ、ドルチェ、オムレット：レストランパミドーロのメンバー。それぞれフォーク、小麦粉、パスタを操る能力を持つ。
チバナ診療所看護婦：包帯で対象物を逆転させる能力を持つ。
雉丸呉服店メンバー：扇子を浮かす能力を持つ。
ルチャ：選考会の区長。クリップで対象物を分割する能力を持つ。
ルチャの秘書：水鉄砲で対象物を移動させる能力を持つ。
ダヴィー：石灰で対象物を透明にする能力を持つ。
ミズル：革靴で天井や壁を歩く能力を持つ。
猫猫軒店長：スープで対象物を滑らせる能力を持つ。
プラス：ハピネスエンタープライズの総帥で、ナガラの兄。ブローチで巨大な獣に変身する能力を持つ。
チョークのオッサン：プラスの手下。チョークで対象物を弾き飛ばす能力を持つ。
スパーク、チロル、デムニエル・ソイソース：ハピネスエンタープライズのエージェント。それぞれ笛、ハンマー、かつおぶしを操る能力を持つ。
アミノ、ドライオン、ピアニシモ、ピコ：ハピネスエンタープライズの四枚刃と呼ばれる幹部。
森あい、鈴子・ジェラード、佐野清一郎、宗屋ヒデヨシ：前作からの登場人物。

繁華界と職能力

物語の舞台となる「繁華界」は、前作の世界とは異なるパラレルワールドです。ここでは、道具紋と効果紋を組み合わせた「職能力」と呼ばれる特殊能力が広く使われています。 職能力者は、道具紋に効果紋の効果を加えることで、様々な能力を発揮します。 物語では、多くの登場人物が個性的な職能力を駆使して活躍します。

選考会

繁華界の外に出るには、「選考会」で優勝し、「壁外営業許可証グリーンバッジ」を得る必要があります。植木たちが参加した選考会は、「ノラ羊（ウール）争奪戦」という特殊な形式で行われました。

結末

記憶喪失事件、繁華界での戦いを経て、物語は急展開の最終回を迎えます。 植木と仲間たちの奮闘、そして衝撃の結末は、ぜひ本編でお確かめください。

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