おいでよ亀有

「おいでよ亀有」は、テレビアニメや舞台版として展開された人気作品『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の関連楽曲を収録したシングルCDです。主人公である両津勘吉（演：ラサール石井）とこち亀うぃ〜ん合唱団、および斉藤レイとこち亀うぃ〜ん合唱団が歌唱を担当し、1999年12月18日に日本コロムビアよりリリースされました。

本シングルは、両津勘吉名義としては唯一の作品として位置づけられています。収録曲であるA面曲「おいでよ亀有」とB面曲「亀有は昨日も晴れだった」は、どちらもラサール石井が作詞を手がけています。

興味深い点として、本作以降、楽曲クレジットにおける「こち亀うぃ〜ん合唱団」の名称には揺れが見られます。本シングル盤では「こち亀うぃ〜ん合唱団」と表記されていますが、テレビアニメの放映クレジットでは「「こち亀」うぃーん合唱団」、2003年に発売された主題歌集CD『こち亀百歌選〜主題歌ベストコレクション〜』では「こち亀うぃ〜ん少年合唱団」といったクレジットが確認されています。

おいでよ亀有

この楽曲はもともと、舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のためにテーマソングとして書き下ろされました。その後、テレビアニメ版においても重要な位置を占める楽曲となり、1999年12月5日に放送された第145話から、2000年12月24日のテレビスペシャル第9弾まで、オープニングテーマとして使用されました。さらに、エンディングテーマや番組後期には提供クレジットのBGMとしても用いられ、最終回でも流れました。2016年9月18日に放送されたスペシャルアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日』のエンディングにも採用されるなど、作品を象徴する楽曲の一つとして長く親しまれています。

アニメでの使用期間中には、オープニングの一部が省略された短縮バージョンが数回放送されたこともありました。

作詞者であるラサール石井が演じる両津勘吉の少年時代を思わせるような、懐かしく温かい雰囲気を持つ歌詞が特徴です。

また、本楽曲がオープニングとして使用されていた時期には、特定の社会現象（いわゆるポケモンショック）への配慮から、アニメ本編が始まる前に視覚的注意を促すメッセージが流れていました。このメッセージは、作中に登場するキャラクターたちが「テッ、テッ、テレビを見る時はぁ〜、部屋を明るくして離れてみてね！」と歌う形で表現されており、本楽曲のオープニング映像の直前に放送されていました。

亀有は昨日も晴れだった

本楽曲は、舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の劇中で、キャラクターである麻里愛が歌う挿入歌として制作されました。テレビアニメ版では、挿入歌として使用されています。

CDの盤面には「舞台版 マリアの歌」と記載されています。

この歌でボーカルを担当している斉藤レイは、舞台版では麻里愛役を演じていましたが、アニメ版ではジョディー・爆竜・カレンという別のキャラクターの声を担当していました。なお、2016年に上演された舞台版では、麻里愛役を務めた小林由佳が本楽曲を歌唱しています。

収録曲

本シングルには、以下の4トラックが収録されています。全楽曲の作詞はラサール石井、作曲・編曲は佐橋俊彦が手がけています。

1. おいでよ亀有 [3:23]
歌：両津勘吉とこち亀うぃ〜ん合唱団
2. 亀有は昨日も晴れだった [4:21]
歌：斉藤レイとこち亀うぃ〜ん合唱団
3. おいでよ亀有（オリジナル・カラオケ） [3:22]
4. 亀有は昨日も晴れだった（オリジナル・カラオケ） [4:20]

本作に収録された楽曲は、関連するアルバムにも収録されています。

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