おとといフライデー

おとといフライデー：日本の音楽シーンに彩りを添えた女性アイドルグループの軌跡

2013年8月、小島みなみと紗倉まなによって結成された音楽ユニット「乙女フラペチーノ」。このユニットは、後に「おとといフライデー」として日本の音楽シーンに独特の足跡を残すことになる。当初はカバー曲をメインに活動していた彼女たちだが、派生ユニットSEXY-Jの誕生やスタッフの交代などを経て、オリジナル曲路線へと転換。ライブ活動でも生歌にこだわり、音楽への真摯な姿勢を貫いた。

2017年、スターバックスからの商標権に関する異議申し立てを受け、グループ名を「おとといフライデー」へと改名。この際、グループコンセプトは「ちょっと前衛的」に設定された。3rdシングル「私ほとんどスカイフィッシュ」の作詞を手掛けた吉田靖直（トリプルファイヤー）による命名は、グループのイメージを鮮やかに彩っている。

2014年12月には、おとといフライデーのメンバーを含む派生ユニットSEXY-Jが結成され、音楽活動の幅を広げた。SEXY-Jは2017年12月に解散するものの、おとといフライデーとしての活動は継続された。

メンバーの小島みなみと紗倉まなは、2020年5月に開催された「現役AV女優セクシー総選挙」でそれぞれ1位と2位を獲得するなど、個人としても注目を集めた。2021年には初の無料生配信ライブを開催し、精力的に活動。2022年には「エリボンFES2022」にも出演するなど、活動の幅はさらに広がっていった。

2023年10月には1stアルバム『OTOTOY FRIDAY』のリリースを発表し、同年12月にはワンマンライブを開催。このライブで、2024年でのユニット解散が発表された。そして2024年3月9日、東京・UNITで行われたラストライブをもって、おとといフライデーは解散した。

おとといフライデーは、多くのシングルとアルバムをリリースし、音楽活動を通して、AV女優による音楽ユニットという枠組みを超えた存在感を示した。ライターでカメラマンの神楽坂文人は、彼女たちが「音楽性を重視する」という方向性を示すことで、「AV女優による音楽ユニット」という文化における音楽活動の地位向上に貢献したと評している。

メンバー

小島みなみ: 1992年12月14日生まれ。高音担当。
紗倉まな: 1993年3月23日生まれ。低音担当。

結成当初は同じ事務所所属とはいえ仲が悪く、それぞれが強い個性を持っていたという。しかし、2017、18年頃からは互いに協力し合う関係へと変化した。

ディスコグラフィ

シングル

後から前から/もっと動いて (2014年4月2日発売)
ムーンライト伝説 (2015年1月21日発売)
私ほとんどスカイフィッシュ／乙女の炎上 (2016年10月4日発売)
もしやこいつはロマンチックのしっぽ/いいビーサン (2017年10月4日発売)
ウォーシャンハニー (2018年7月1日発売)
東京/ウォーシャンハニー (2018年11月30日発売)
スプリングフィーバー (2019年5月10日発売)
ENIGMA (2019年7月5日発売)

アルバム

OTOTOY FRIDAY (2024年2月14日発売)
私ほとんどスカイフィッシュ
乙女の炎上
もしやこいつはロマンチックのしっぽ
いいビーサン
東京
ウォーシャンハニー
スプリングフィーバー
ENIGMA
幽霊
レモンキャンディー
私ほとんどスカイフィッシュ(nakayaanRemix)

出演

テレビ

GO!GO!こじまな号 (2013年5月 - 2015年9月)
AKIBA'S TRIP-THE ANIMATION- (2017年3月29日) - 声の出演

おとといフライデーは、独自の音楽性とメンバーの個性を融合させ、日本の音楽シーンに独自のスタイルを確立したグループとして記憶されるだろう。彼女たちの音楽は、これからも多くの人々を魅了し続けるに違いない。

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