おもちゃ王国

株式会社 おもちゃ王国

株式会社おもちゃ王国は、岡山県玉野市に本拠を持つ、日本の遊園地運営企業である。この企業は、テーマパーク「おもちゃ王国」の設置や運営、さらにはフランチャイズの管理を行うことを主要な業務としている。特徴的なのは、遊園地という形で様々なおもちゃをテーマにしたアトラクションを提供している点で、顧客が世代を超えて楽しめるよう工夫が凝らされている。

企業の背景と運営方針

おもちゃ王国は、主に閉園した遊園地の跡地を活用し、新たなテーマパークとして再生することに成功した。特に、王子ファンシーランドの跡地を取得したことで初期投資を抑えることができ、経営的な安定に繋がった。現在のテーマパークは、「おもちゃの王国」というコンセプトを持ち、世界中の玩具を集めた「玩具博物館」を兼ねた遊園地として広く知られている。

この遊園地では、新旧の玩具を取り揃え、それに関連したアトラクションを数多く用意している。特に有名なキャラクターや玩具メーカーとの提携を生かし、様々な展示やアトラクションを実現させているのが特徴である。例えば、NHK教育テレビのキャラクターや、タカラトミーの人気キャラクター（リカちゃん、トミカなど）と連携したイベントも開催されている。

沿革と発展

1995年に設立された株式会社おもちゃ王国は、親会社であるサンヨープレジャーのもと、玉野市にある王子ファンシーランド跡地を取得しスタートを切った。そこからの成長軌道は目覚ましく、1999年には軽井沢おもちゃ王国、2000年には東条湖おもちゃ王国と、次々に新たな遊園地を開園させ、全国におもちゃ王国ブランドを広めた。特に各地域のニーズに応じたフランチャイズ制の導入により、多様なおもちゃ王国を展開することが可能となった。

その後も、さまざまなテーマパークが開設され、2003年から2011年にかけての東京ドームシティおもちゃ王国や、2004年から2010年のレオマおもちゃ王国なども展開されていた。しかし、近年では一部のパークが閉園となり、経営環境の厳しさも見え隠れする。2017年には城島おもちゃ王国が閉園するなど、再生可能な事業戦略を模索し続けている。

現在の運営パーク

株式会社おもちゃ王国が現在運営している主要なテーマパークは、岡山県の「おもちゃ王国」である。この直営パークは、企業の総本部でもあり、様々なアトラクションや展示が楽しめる。また、フランチャイズとして運営している軽井沢おもちゃ王国や東条湖おもちゃ王国、南知多おもちゃ王国、そしておもちゃ大使館といった施設も存在する。それぞれのパークは、地域の特色に合わせたアトラクションを提供している。

特徴的なキャラクター

おもちゃ王国には、魅力的なキャラクターたちが存在する。例えば、知恵の本を読む「シーゲルン1世」や、不思議な力を持つ「ハート姫」、さらには甘党である「ピンキー」など、多彩なキャラクターがパークを彩っている。これらのキャラクターたちは訪れる子供たちに夢と楽しさを与え、親しみをもたれる存在となっている。

アクセスと料金

おもちゃ王国へのアクセスは、JR岡山駅やJR宇野駅から両備バスの特急便が運行しており、週末や春夏冬休みなどには便利に訪れることができる。また、入園料は大人1000円、小人800円と手ごろで、2歳未満は無料となっている。さらに、園内のアトラクションを楽しむための利用料金も設定されており、家族連れには嬉しい体験が待っている。

このように株式会社おもちゃ王国は、愛らしいキャラクターや多様なアトラクションで知られる遊園地を運営し、子供たちやその家族に夢と笑顔を提供し続けている。

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