かつくら

『かつくら』は、株式会社桜雲社が発行している季刊の女性向け文芸情報誌です。この雑誌は「小説ファン・ブック」というサブタイトルを掲げ、小説愛好家に向けて様々な情報を提供しています。

沿革と概要

『かつくら』の前身は、株式会社雑草社が刊行していた漫画情報誌『ぱふ』に掲載されていた「活字倶楽部」というコーナーでした。このコーナーが独立し、『ぱふ』の別冊として1994年に雑誌として創刊されました。当初は年に一度の刊行でしたが、次第に刊行頻度が増え、最終的には季刊（1・4・7・10月）となりました。創刊号では、若木未生と島田荘司が特集され、綾辻行人や小野不由美へのインタビューも掲載されました。

創刊時の誌名は『活字倶楽部』（かつじくらぶ）で、キャッチフレーズは「小説ファン・マガジン」でした。この雑誌は、雑草社によって2011年6月発売の2011年春号（vol.61）まで発行されていました。その後、2011年9月発売の2011年夏秋号（vol.62）からは、桜雲社が編集を担当し、株式会社新紀元社が発行する体制へと移行し、書籍扱いとなりました。さらに、次の号となる2012年1月発売の2012年冬号（vol.1）から、現在の誌名である『かつくら』に改名され、通巻番号もvol.1から再スタートしました。同時に、キャッチフレーズも「小説ファン・ブック」に変更されました。2015年4月発売の2015年春号（vol.14）からは、発行も桜雲社が担当するようになり、現在の体制に至っています。

巻頭特集

『かつくら』では、各号で異なるテーマの巻頭特集が組まれており、小説に関する様々な角度からの情報が掲載されています。

参考文献

『かつくら』の前身である『活字倶楽部』の編集部へのインタビューが、以下の書籍に収録されています。

〈活字倶楽部〉編集部インタビュー （『本格ミステリこれがベストだ! 2003』に収録、東京創元社、2003年4月）
このインタビューは、『活字倶楽部』編集部の武井千秋編集長と田端静香が、探偵小説研究会の円堂都司昭のインタビューを受けたものです。

外部リンク

以下に、『かつくら』に関する公式ウェブサイトや関連企業のウェブサイトへのリンクを掲載します。

かつくら｜やっぱり『本』が好き。 - 公式サイト
公式ツイッター
桜雲社公式サイト - 現在の出版元
新紀元社公式サイト - かつての出版元
* 雑草社オフィシャルサイト - かつての出版元

『かつくら』は、その歴史の中で、編集体制や発行元、そして誌名を変更しながらも、一貫して小説ファンに向けた情報を提供し続けている雑誌です。その変遷をたどることで、日本の文芸誌の歴史の一端を垣間見ることができます。

もう一度検索