けつばん

けつばん（欠番、ミッシングナンバー、MissingNo.）

けつばんとは、ポケットモンスターシリーズの初期作品である『ポケットモンスター 赤・緑』において出現するバグの一形態を指します。これは、本来存在しないデータにアクセスすることによって生じる現象で、ゲーム内で異常な状況が発生します。この「けつばん」は単一のポケモンを表すものではなく、データ領域の空き番号があることからこの名称が付けられました。

通常、このバグはプレイヤーが体験することはなく、ゲーム内の特定のイベントやプログラムの不具合によってトリガーされます。その結果として、グラフィックエラーやアイテムの複製など、さまざまな不具合が引き起こされることがあります。特に道具の複製に関しては、一部の攻略本やゲーム雑誌に取り上げられ大きな話題となりました。

このバグについての初出情報は、1999年5月に発表された雑誌『Nintendo Power』に記載されており、当時のゲームコミュニティにおいて重要な位置を占めています。ゲームメディアのIGNでは、けつばんがゲーム内で最も有名なバグの一つであると評価されています。また、この現象は一部の社会学者にも研究対象とされるほどの興味深い存在となっています。

概要

けつばんは、実際にはポケモンではありませんが、プレイヤーがバグ技を利用して特定のポケモン、特に幻のポケモンであるミュウを再現しようとした際に発生することが多いです。そのため、けつばんが出現することは、ミュウに関するバグとの関連が強く、プレイヤーの間で広く認知されています。

公式な設定によると、ミュウはイベント限定の入手が可能なドロップアイテムとして扱われており、このバグを行うことで得られるものではありません。そのため、けつばんは一種の都市伝説的存在となり、ポケモンファンの間で話題となっています。

特徴

本来、けつばんが登場することは意図されていないため、これによって生じる様々な問題、例えばセーブデータの消失やゲームがクラッシュするリスクも存在します。それにもかかわらず、ビジュアル的にはポケモン図鑑に登録されており、戦闘に出すことができるため、時に幻のポケモンの一種と見なされることもあります。

ポケモン図鑑の152番に位置する記録として表示されることから、旧バージョンでは「152番のポケモンはけつばん」と言われていました。また、図鑑に記載される際のコメントとして「コメントさくせいちゅう」と表示されることがあるため、このバグ特有の現象が印象に残ります。

けつばんは正式には設定されておらず、実際には他の無関係なデータ領域が不正にポケモンとして読み取られています。この現象は、同じ名称の空間にもかかわらず、複数の種類が存在できるため、視覚的には様々な形態を持ちます。中には、表示される内容がモザイクのようにランダムであったり、何も表示されないものもあります。

関連項目

バグ
裏技
* ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
このゲームは、ポケモンGoとの連動で新たに出現するポケモンが登場することで注目を集めています。

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