こども基本法

こども基本法について

こども基本法（こどもきほんほう）は、令和4年6月22日に制定され、2023年4月1日から施行された日本の法律です。この法律は、こどもに関連する施策の全体的な推進を目的としています。法令番号は令和4年法律第77号です。この法律の施行に伴い、こども家庭庁が設立されました。これは、こども施策の立案と実施を担う行政機関として機能します。

法律の構成

こども基本法は、以下の3つの章と附則から構成されています。

1. 第1章 総則（第1条 - 第8条）では、法律の目的、基本的な考え方を定義しています。
2. 第2章 基本的施策（第9条 - 第16条）では、こども施策の具体的な方向性や内容が示されています。
3. 第3章 こども政策推進会議（第17条 - 第20条）では、施策を推進するための会議の設置と運営について触れています。
4. 附則は、法律の施行に関する具体的な規定を含んでいます。

立法経緯

こども基本法は、2022年に行われた第208回国会で議論された結果、自由民主党と公明党の提案により、衆議院に提出され、議員立法として成立しました。提案の背景には、こども施策を統括する「こども家庭庁」の設置があり、これは施策の集中的な推進を意図しています。

提案者は、この法律が必要であることを次のように説明しました。「子供施策の司令塔としてこども家庭庁を設置する法案が提案され、これにより従来から行われてきた施策に共通の基盤を提供し、子供施策の基本理念と重要事項を明確化することが求められています。これによって社会全体でこども施策を強力に推進することが可能になります。」

法案提出と審議の流れ

こども基本法の法案は、以下の流れで審議され、成立しました。

• - 2022年4月4日：自由民主党及び公明党により衆議院に法案が提出。
• - 2022年5月13日：衆議院内閣委員会で法案が可決。
• - 2022年5月17日：衆議院本会議で法案が可決。
• - 2022年6月14日：参議院内閣委員会で可決。
• - 2022年6月15日：参議院本会議で可決され、法案は成立しました。

このように、こども基本法は日本におけるこども施策の法的基盤を提供するものであり、こども家庭庁の設置を通じて、施策の総合的かつ強力な推進を目指しています。

参考資料

• - 関連項目: こども家庭庁設置法
• - 外部リンク:

- [こども基本法 - こども家庭庁]
- [こども政策の推進 - 内閣官房]

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