しあわせにできる
概要
『しあわせにできる』は、谷崎泉が原作を務める、人気BL小説シリーズです。イラストは陸裕千景子が担当しています。
2003年4月、
二見書房シャレード文庫より全12巻と番外編1巻が発売されました。さらに、インターコミュニケーションズより、豪華声優陣を起用したドラマCDが5巻までリリースされています。
物語の主な舞台は、日芳物産建設部。キャッチフレーズは、第一部が「働く男の強引愛」、第二部が「しあわせラブライフ」です。
登場人物
本田雪彦(ほんだ ゆきひこ):建材三課、のち人事部に所属する28歳(以降年齢は概算)の会社員。美人で仕事はできる一方、お人好しで恋愛には不器用。皇の猛烈なアプローチに翻弄されるも、周囲からは慕われています。
久遠寺皇(くおんじ みこと):プロジェクト二課、のちロングランナーの専務取締役、そして社長に上り詰める28歳。
ニューヨーク支社勤務経験を持つ有能な人物ですが、傲慢で嫉妬深く、雪彦への想いは
ヤンデレ気味。雪彦に執着し、強引なアプローチを繰り返します。
各務保(かがみ たもつ):雪彦の後輩で建材三課所属の25歳。素直で明るい性格で、雪彦に厳しく指導されながらも成長していきます。物語の終盤には結婚、そして父親となります。
豊川(とよかわ):建材三課の課長。部下からの信頼が厚く、円満な解決策を得意とします。
大阪支社への転勤を経験します。
徳永映(とくなが あきら):久徳の2代目社長。女性関係が盛んな人物ですが、雪彦を気に入っています。皇の兄であり、昴の弟でもあります。
森田祐一(もりた ゆういち):映の秘書兼お目付け役。近々結婚予定があるようです。冷静沈着で、人の調査に長けています。
里吉(さとよし):元プロレスラーで、現在は映の専属運転手。強面ですが、映には忠実で、祐一には弱い一面を持っています。
久遠寺昴(くおんじ すばる):映と皇の兄。雪彦にアプローチするも、それは皇への対抗心から。
頭取として、独特の存在感を放っています。
徳永信義(とくなが のぶよし):久徳の創業者で、皇と映の祖父。常に冷静沈着で、何を考えているのか掴みづらい人物です。
菊池静香(きくち しずか):雪彦の母親で、菊池社長夫人。年齢を感じさせない美貌を持ち、芯の強い女性です。
落合桜子(おちあい さくらこ):建材三課所属の女性社員。保と結婚し、母親となります。生粋のお嬢様で、料理上手です。
逢坂まゆり(おうさか まゆり):雪彦の元恋人。美魔女として、大人の魅力を放ちます。
堂島喜芳(どうしま きよし):堂島興業の社長。まゆりに一目惚れし、彼女と交際を始めます。
菊池和哉(きくち かずや):雪彦の義弟。皇を慕っており、素直で明るい性格です。
東郷(とうごう):第二部から登場する新人社員。問題児でしたが、雪彦の指導によって成長し、プロジェクト二課へ異動します。
籔内直嗣(やぶうち なおつぐ):ロングランナーの創業者。皇に会社を託します。
越智(おち):雪彦の異母兄。日本料理店店主です。
森田啓一(もりた けいいち):番外編に登場する祐一の兄。出版社の取締役を務めています。
舞台
日芳物産:ニューヨーク、北京、バンコク、大阪など、国内外に事業を展開する一流商社。
久徳:徳永信義が設立した大手
消費者金融会社。
ロングランナー:籔内直嗣が設立した大手外食産業会社。
堂島興業:堂島喜芳の父親が設立した大手
不動産会社。
その他
物語は、雪彦と皇を中心とした恋愛模様を軸に、個性豊かな登場人物たちの生活や仕事、そして複雑な人間関係が丁寧に描かれています。コメディ要素も含まれており、読者を楽しませる工夫が随所に散りばめられています。ドラマCDでは、声優陣による熱演で、物語の世界観がさらに広がります。