でんこちゃん

でんこちゃんの紹介

概要

でんこちゃんは、東京電力ホールディングスのマスコットキャラクターで、本名は分電でんこです。1987年に初めて登場し、同社の家庭向けの電気知識や安全を啓蒙する役割を担っています。このキャラクターのデザインは、著名な漫画家である内田春菊によって手掛けられました。

キャラクターの誕生と初期の活動

でんこちゃんは、最初に登場したパンフレットで分電盤をテーマにしたことがきっかけで、「でんこ」という名前が付けられました。デビュー当初は身長が高めで、「美人」とも評されていました。声の担当は、最初は渡辺信子が行い、その後2004年からは乙葉が引き継いでいます。また、CMソングやナレーションなどの音声面でも、多くのクリエイターが関与しています。

でんこちゃんの設定と役割

設定上では主婦にあたるでんこちゃんですが、実際のCMやパンフレットではOLや小学生スタイルで描かれることもありました。現在では省エネ関連のPRのみならず、様々な内容のCMに登場しています。特に、夫である分電盤太と共に、家庭での電気の使い方を考えさせるメッセージを発信してきました。

2007年からは、平賀源在博士と共に「でんこと博士のはてな電気」というシリーズを展開し、様々な電気に関する疑問に答える形でテレビCMや新聞広告に登場しました。メッセージは一時「電気と仲良くね！」から「電気を大切にね！」へと変更。関東地方や山梨県、静岡県では非常に人気のあるキャラクターですが、東京電力のエリア外では知名度が低いのが現状です。

震災後の活動自粛

2011年の東日本大震災以降、福島第一原子力発電所事故の影響で、東京電力はでんこちゃんの登場を一時的に自粛しました。その結果、ホームページも削除され、キャラクター使用契約が終了したことで約2年間の活動停止に至りました。この間は、コスト削減のため、でんこちゃんの使用を中止し、東京電力は他の手段で節電を呼びかけるようになりました。

活動再開

しかし、2014年にはウェブサイトでの節電呼びかけなど再びでんこちゃんの姿が見られるようになりました。そして、2022年の冬季には電力需給の逼迫を受けて、約11年ぶりにテレビCMに登場し、その人気を再確認させられました。

でんこちゃんの家族

でんこちゃんの家族には、夫の分電盤太や他のキャラクターたちが登場します。分電盤太は技術系のサラリーマンであり、愛妻家として知られています。また、盤太には弟の分電盤次がいて、スポーツ刈りの髪型が特徴的です。家族全体がさまざまな電気に関する状況を通じて、親しみやすく描かれています。

まとめ

でんこちゃんは、家庭内での電気の安全と利用について多くのメッセージを発信してきたキャラクターです。その誕生から今日まで、多くの人々に親しまれてきたことがうかがえます。今後も、家庭の電力利用を見守り、適切な使い方を促していく存在として、私たちの生活に寄り添っていくことでしょう。

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