ひそねとまそたん

『ひそねとまそたん』

概要

『ひそねとまそたん』は、ボンズが製作した日本のオリジナルテレビアニメで、2018年4月から6月まで放送されました。正式な略称は『ひそまそ』です。物語は、航空自衛隊が管理する軍用機に擬態したドラゴンたちと、新人女性隊員たちの交流を描いています。

このアニメは、映画『シン・ゴジラ』の監督として知られる樋口真嗣が初めて総監督を務め、脚本には『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田麿里が起用されていることが特徴的です。放送期間中には、第22回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門や第7回VFX-JAPANアワードでの受賞歴も持つ作品です。

あらすじ

物語は、新人自衛隊員の甘粕ひそねが航空自衛隊岐阜基地に配属されるところから始まります。ひそねは周囲とのトラブルを避けて地味な生活を送っていましたが、ある日、基地内の格納庫で、F-15J戦闘機に擬態した巨大なドラゴン（OTF）と出会います。このドラゴンは「まそたん」と名付けられ、ひそねはその操縦者（Dパイ）に選ばれることになります。

岐阜基地には他にもDパイたちが集結し、星野絵瑠や絹番莉々子、日登美真弓といった個性豊かな仲間が揃います。彼女たちはそれぞれ心の中に抱える問題を抱えていますが、それを乗り越えるための合同訓練を通じて互いに理解を深めていきます。

しかし、ひそねは小此木榛人への恋心から、OTFであるまそたんとの関係に亀裂が入ります。責任感から自衛隊を辞め、実家に戻る決意をしますが、マツリゴトという大事な儀式の日、まそたんの変調を感じ取り、彼女のもとに駆けつけます。

物語は、ひそねが愛を支えに再び Dパイとして立ち上がり、失われた絆を取り戻そうと奮闘する中で進展していきます。最終的に、ひそねはまそたんと共に未知の存在ミタツ様に挑むことになります。

登場人物

Dパイの世界

• - Dパイとは、OTFを操縦する女性パイロットのことで、彼女たちは航空自衛隊の特別な任務を担っています。彼女たちは特別なスーツを着用し、OTFの内部で操縦する独特の操縦方法を持っています。各Dパイは強い精神的な空白を抱えており、OTFとの絆を通じて自分自身を見つけ出していく姿が描かれています。

主なキャラクター

• - 甘粕ひそね: 本作の主人公で、まそたんのDパイ。周囲に気を使うあまり、自分の思いをうまく言えない性格。
• - 貝崎名緒: Dパイ候補生で、気が強いものの内心では劣等感を抱えていた。成長を通じて、ひそねの手助けをするように。
• - 星野絵瑠: 成績優秀な冷静な美女。高いプライドと意地を持つが、訓練により自らの位置づけを受け入れていく。

この作品は、成長や絆をテーマにした心温まる物語を持ちつつも、独特の設定で笑いや感動を生み出しています。航空自衛隊にまつわるリアリティと、ドラゴンというファンタジー要素が絶妙に共存する世界観が多くの視聴者を魅了しました。

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