びっくり箱

びっくり箱とは

びっくり箱（英：Jack-in-the-box）は、箱の中に人形などの仕掛けを施し、開けるとバネなどの力で中身が飛び出す玩具です。この玩具は、人を驚かせて楽しむことを目的としており、多くの場合、無害な悪戯として受け止められています。

構造と仕組み

基本的なびっくり箱は、箱内部にバネやゴムなどの弾性体を配置しています。これらの要素は、箱を閉じた状態でエネルギーを蓄え、留め金を外すとそのエネルギーが解放され、中身が飛び出す仕組みです。

近年では、バネの他にも様々な機構が用いられるようになり、蓋を開けると音を立てながら伸びる人形が出てくるものや、センサーなどの電子技術を利用してメッセージを録音できるものも登場しています。

びっくり箱のバリエーション

びっくり箱に似た玩具は、ジョークグッズや悪戯グッズとして広く普及しています。例えば、日本のお土産屋などでは、「サソリの卵」や「呪いの袋」といった名前で、中から飛び出す仕掛けが施された商品が販売されています。これらの多くは、輪ゴムと板を組み合わせた簡単な機構で、ねじりによる弾性エネルギーを利用しています。

沖縄では、「ハブの卵」という名前で同様のものが売られており、観光客に人気があります。

世界のびっくり箱

人間びっくり箱

アメリカなどでは、大人の誕生日パーティーなどで、大きなプレゼントボックスの中にヌードダンサーを隠しておき、箱を開けると踊り出すというサプライズが行われることがあります。これも、一種の「びっくり箱」として捉えることができ、人を驚かせ、楽しませるという目的は共通しています。

このようなサプライズは、悪意のない悪戯や、歓待の演出として行われることが多く、パーティーの参加者を驚かせ、場を盛り上げる効果があります。

兵器としてのびっくり箱

ソ連が開発したT-72戦車は、被弾時に内部の砲弾が誘爆し、砲塔が吹き飛ぶという現象が起こることがあります。この現象を、その見た目から「びっくり箱」や「Jack-in-the-box」と呼ぶことがあります。これは、兵器の持つ危険性を象徴する例であり、本来の玩具としてのびっくり箱とは異なる意味合いで使用されています。

関連情報

悪戯: びっくり箱は、悪戯の一種として捉えられ、人を驚かせるという共通の要素を持っています。
Pop Goes the Weasel: 「いいやつみつけた」という邦題で知られる曲は、びっくり箱やホラーの定番曲として使われています。
* びっくり[[箱殺人事件]]: 横溝正史の小説「金田一耕助シリーズ」に登場する作品の一つです。

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