ふくだみゆき

ふくだみゆきについて

ふくだみゆきは1987年10月13日生まれの日本の映画監督、アニメーター、イラストレーター、美術スタッフです。群馬県前橋市出身で、エイベックス・ピクチャーズと提携する株式会社PANPOCOPINAの取締役としても知られています。夫は同じく映画監督として名高い上田慎一郎です。

経歴

前橋市立前橋高等学校を卒業後、ふくだは金沢学院大学美術文化学部に進学し、グラフィックデザインの基礎を学びました。特にAdobe IllustratorやPhotoshop、Flashなどの操作を習得し、自身の創作活動の基盤を築きました。大学での映像授業をきっかけに映画監督を志し、実写映画制作への挑戦も試みますが、経験不足からアニメ制作へと方向転換しました。もともとは短編アニメーションでデビューし、NHKの『デジタル・スタジアム』で作品が評価されるなど、彼女の活動が注目されるようになりました。

2010年には映画を学ぶために上京し、フリーの映像クリエイターとして活動をスタート。すぐに上田慎一郎と出会い、映画製作団体「PANPOCOPINA」に参加。2013年には、自身初の中編実写映画『マシュマロ×ぺいん』を監督し、これにより平仮名のふくだみゆき名義を使用するようになりました。この作品は国内の映画祭で数々の賞を受賞しました。2017年には地元前橋市を舞台にした『耳かきランデブー』を制作し、国際映画祭にも出品するなど、彼女の才能はさらに広がりを見せました。

その後も『こんぷれっくす×コンプレックス』など、独特のテーマを扱ったアニメーション作品が評価され、2018年には毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞。これにより自主制作作品が受賞するという快挙も達成しました。彼女の作品は、しばしば女性のフェチシズムやポップなテーマを軽やかに描くことが特徴で、観客の心を掴む力があります。

私生活と人物

ふくだは、幼少期から絵を描くことが好きで、結婚式では来場者の似顔絵を描くなどその情熱を発揮しました。彼女自身も毛フェチであり、作品中でのフェチシズム描写は彼女の個人的な好みを反映しています。スタイルとしてはAdobe Flashを用いたプレスコアリング手法を多く使用し、セリフに合わせてアニメーションを制作しています。ふくだは、ズボラな性格を自認しており、時には作品制作に取り組む頻度が減少することもあるものの、その独創性が高く評価されています。

また、2011年から上田との交際が始まり、2014年には結婚。家族生活を送りながらも、映画制作においては積極的に彼のサポートを行っています。映画祭などで共に受賞したことも多く、夫婦での活動が映画界でも注目されています。ふくだの夢は、Berryz工房のメンバーにも届くような魅力的な作品を作ることです。

作品

ふくだみゆきの作品には多くのアニメーションと短編映画があります。主な作品には、2009年のFlashアニメ『失恋』、2015年の自作アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』、2021年のアニメ映画『100日間生きたワニ』があり、どれも独特のスタイルが光ります。彼女の作品は、フェチズムに対する軽快でポップな視点が多くの観客に愛されています。これからの活動にますます期待が寄せられています。

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