ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館

ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館

ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館は、埼玉県ふじみ野市の上福岡地域において、歴史や民俗、考古に関する豊富な資料を収蔵し、展示しています。1983年に開館以来、地域の文化や歴史を多くの人々に伝える場として機能しています。

沿革

この資料館は1982年度に国と県の補助を受けて建設され、1983年11月3日に開館しました。開館時には、民俗資料が1,446点、歴史資料が4,066点、郷土図書が2,654冊、また多数の考古資料が集められました。その後も地域の歴史を反映した展示が行われています。

施設の特徴

常設展示室は135m²の広さを持ち、収蔵庫は37.8m²、中2階の棚も設けられています。特別収蔵庫として16.4m²、さらに2階には58m²の収蔵庫、61.4m²の研修室があり、全体の延べ床面積は623.5m²に達します。

展示内容

資料館の入口には「三福学校と近代教育のあゆみ」というテーマのシンボル展示があり、1882年に開校した三福学校に関する模型や明治時代の教材が展示されています。また、教育の歴史を学ぶことができます。

考古分野の展示

常設展示室では、原始・古代の展示コーナーが設けられ、縄文時代から平安時代までの多様な資料が紹介されています。入って右側には、縄文時代の道具や土器が豊富に展示されています。特に鷺森遺跡や権現山古墳群からの出土品は見どころで、古代の人々の生活を垣間見ることができます。

例えば、ナイフ形石器や打製石斧、縄文中期の土器などが展示されており、当時の人々の生活の知恵や文化が感じられます。

中世・近世の展示

原始・古代の展示の向かいには中世・近世の資料が展示されています。ここでは鎌倉時代からの板碑や、中世の考古遺物が展示されています。地元から出土した多様な陶器や金属製品も注目されており、当時の民俗や文化を知る手助けになります。

歴史および民俗分野

資料館内では、新河岸川舟運が地域経済に与えた影響についても多くの展示が行われています。生麦事件に関連した展示や、地域の伝統的な舟運に関する資料も充実しています。また、江戸時代の生活に関する多彩な道具や文書も展示されていて、地域の歴史を感じながら学べる貴重な機会が提供されています。

企画展と特別展

年間を通じて、企画展や特別展が開催されており、地域の歴史や文化に関するさまざまなテーマが取り上げられます。これらのイベントでは、関連する学習講座も実施されており多くの訪問者が参加しています。

アクセス

東武東上線の上福岡駅からは、西武バスまたは市内循環ワゴン「ふじみん号」を利用し、「福岡小学校前」下車後、徒歩1分でアクセス可能です。車での訪問も便利で、周辺の交通網が整備されています。

休館日と開館時間

毎週月曜日は休館日で、年末年始は12月28日から1月4日まで閉館します。開館時間は午前9時から午後4時30分までとなっており、訪れる前に確認が推奨されます。

ふじみ野市立上福岡歴史民俗資料館は、地域の重要な文化財を収め、訪問者に歴史を学ぶ場を提供する重要な施設です。

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