ぶらどらぶ

アニメ『ぶらどらぶ』の紹介

『ぶらどらぶ』（英題：VLAD LOVE）は、いちごアニメーションによって制作された日本のアニメシリーズです。この作品は、押井守が総監督や原作、シリーズ構成を手がけ、西村純二が監督を務めています。もともとは2020年に公開される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期され、2020年12月18日に特別編がYouTubeで初放送されました。その後、2021年2月14日からネット配信が開始され、同年7月にはテレビでも放送が始まりました。

このアニメは、吸血鬼をモチーフにしたストーリーが特徴で、5人の少女たちのドタバタ劇が全12話にわたって展開されます。また、《ぶらどらぶ》の世界観は、押井守が原作・脚本・監督を務めた実写映画『血ぃともだち』とも共通しており、一部のキャラクターやストーリーがリンクしています。

ストーリーの概要

物語は、献血を趣味とする高校二年生の絆播貢（ばんば みつぐ）が、献血車で元気をなくした少女を自宅に連れ帰るところから始まります。その少女・マイは、ルーマニアから密航してきた吸血鬼でした。貢は、冷蔵庫に保管していた自分の血をマイに与え、以後、彼女と同居することになります。

貢は、彼が通う聖十文字学園の保健教員である血祭血比呂にマイの秘密を打ち明け、マイを救うために「献血部」を設立することになります。この部活動では「献血をすると血比呂の特別サービスが受けられる」という宣伝によって多くの生徒が集まり、その中には貢と同じように献血にこだわりを持つ仲間たちもいました。

彼らは献血部の活動を通じて、様々な騒動に巻き込まれることになります。マイの編入に伴い、聖十文字学園には夜間部が新設され、貢や献血部の仲間たちは全員夜間部へ転部し、さらに賑やかな日々が続きます。

主な登場人物

• - 絆播 貢（ばんば みつぐ）: ショートヘアで献血マニアの主人公。特異な血液型のため、自身の血が役に立たないことを悩む。
• - マイ・ヴラド・トランシルヴァニア: ルーマニアから密航してきた吸血鬼の少女。人との接触が苦手だが献血部に協力。
• - 血祭 血比呂: 聖十文字学園の保健教員で、献血部の顧問。興味本位で部の設立を助ける。
• - 雲天 那美: ダンス部部長で、献血部メンバー。
• - 渡部 マキ: 映画研究会の会長であり、献血部員として仲間に加わる。

この作品は、キャラクターたちの個性や関係性が巧みに描かれており、吸血鬼をテーマにした新しい形のコメディとして魅力的です。また、音楽やビジュアル面でも多彩なアプローチがされており、視聴者を楽しませる要素が盛り込まれています。

最後に、ミニコーナー「あきはぶら」では、秋葉原のスポットを紹介する内容が放送され、視聴者にさらなるエンターテインメントを提供しています。『ぶらどらぶ』は、吸血鬼の魅力を新たな視点で描くユニークなアニメ作品です。

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