ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング

『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』

『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』は、任天堂が2012年7月28日に発売したニンテンドー3DS用ソフトです。通称「鬼トレ」として知られ、正式名称は『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』です。

概要

本作は、脳トレシリーズの新たな試みとして、東北大学の川島隆太教授監修のもと、ワーキングメモリ（作動記憶）を鍛えることを主眼に置いています。これまでのシリーズとは異なり、「鬼トレ」がメインとなり、従来のトレーニングは「鬼トレ補助」として収録されています。また、前作まであった「脳年齢チェック」は含まれていません。

ゲーム内では、川島教授がフルボイスでナビゲートし、鬼トレの指導を行います。一部モードでは字幕のみとなります。

本作は、『New スーパーマリオブラザーズ 2』と共に、ニンテンドー3DSで初めてダウンロード販売されたパッケージソフトでもあります。

著作権クレジットは、これまでの任天堂単独から東北大学との併記に変更されました。

収録内容

鬼トレ

本作のメインモードであり、ワーキングメモリを鍛えるための高難易度トレーニングです。プレイ中は、川島教授が鬼のような姿に変貌します。

1回のプレイは約5分間で、1日にプレイできる時間は最大40分です。これは、長時間のトレーニングが脳に悪影響を与える可能性があるためです。

トレーニング中に本体を閉じたり、HOMEメニューを開くと、そのセットは最初からやり直しになります。一部のトレーニングでは、10秒間操作がないとタイマーが一時停止します。

鬼トレは、衰えた脳を柔らかくするだけでなく、柔らかい脳の人もさらに柔らかくすることが目的とされており、子供も対象となっています。

「鬼計算」「鬼めくり」「鬼記号」「鬼耳算」の4種目は、正解率によってレベルが変動します。その他の4種目は、連続正解数によってレベルが変動します。

各種鬼トレ

鬼計算：表示される簡単な計算問題に答えるだけでなく、前の問題の答えを記憶して答える形式です。レベルが上がると、さらに前の問題の答えを答える必要が出てきます。
鬼めくり：神経衰弱の要領で、同じ数字のペアを見つけます。レベルが上がるとカードの枚数が増加します。
鬼ネズミ：ネコとネズミのパネルが出入りした後、ネズミのパネルを当てます。レベルが上がるとネズミの数が増えます。
鬼朗読：短文を声に出して読んだ後、下線が引かれた言葉を書き出します。レベルが上がると短文の数が増えます。
鬼記号：前に表示された記号を3つの選択肢から選びます。
鬼ブロック：点滅するブロックを記憶し、順に選択します。レベルが上がると問題の数が増えます。
鬼カップ：ボールの数字が小さい順にカップを選びます。レベルが上がるとボールとカップの数が増えます。
鬼耳算：音声で出題される計算問題に答えます。最も難しい鬼トレとされています。

集中時間測定

集中力を測定するモードで、鬼計算のレベルが一定以上になると解放されます。2問前に表示された箱の数を答えていきます。難易度によって箱の配置や要素が変化します。1日に1回のみプレイ可能です。

鬼トレ補助

ワーキングメモリのスピードを鍛えるモードです。過去の脳トレシリーズに収録されたトレーニングが再収録されています。難易度は「普通」のみです。

計算20、漢字破壊、倍数探し、加算格闘、漢字宇宙、釣銭渡し、計算100、加算破壊、時間計測

脳トレ

従来の脳を鍛えるモードです。新作は「陣取対局」のみで、他は過去作からの再収録や移植です。

陣取対局、赤黒赤黒、名曲演奏、飛石課題、同色整列、聖徳太子、札番増減、漢字書取、二角消去

リラックス

脳を休めるためのモードです。鬼トレなどをプレイ後、1日に1回プレイ可能になります。

脂肪爆発、細菌撲滅、音楽鑑賞

その他の機能

鬼トレ仲間：すれちがい通信で、他のユーザーと鬼トレの記録を競うことができます。
表彰状：トレーニングの記録に応じて、表彰状がもらえます。
脳講座・脳ニュース・豆知識：ゲーム起動時に、脳に関する情報が表示されることがあります。
いつの間に通信：トレーニング記録は、研究用のサンプルデータとして川島研究室に送信されます。
アップデート：バグ修正などのアップデートが配信されています。

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