やよい

コミュニティバス「やよい」について

「やよい」は福岡県春日市が運行するコミュニティバスで、西日本鉄道の子会社である西鉄バス二日市に運営を委託しています。2003年3月2日に運行を開始し、市民の交通手段としてなくてはならない存在となっています。

このバスが運行される背景には、春日市内の公共施設や医療機関へのアクセスが不便であるという実情がありました。市内の住宅地から西鉄春日原駅やJR春日駅、博多南駅などの鉄道駅、福岡市内へ向かうためのルートが中心であり、地域内の移動には難がありました。このため、「やよい」は、公共施設、医療機関、大規模小売店を結ぶ交通手段として開設されました。

「やよい」という愛称は、春日市民を対象にした一般公募から選ばれたもので、春日市に多く存在する弥生時代の遺跡にちなんで名付けられました。

沿革

1999年度に春日市役所内の検討委員会が設立され、市民からの意見を取り入れるためのアンケートを実施しました。2001年には、福祉団体からの推薦を受けた市民によるコミュニティバス導入のための懇話会が設立され、準備を経て、2003年に運行をスタートさせました。

その後も、ダイヤの改正、ルート変更、便数の増減などが行われています。例えば、2007年には利用者が100万人を突破し、記念イベント「やよいまつり」が開催されました。また、2013年には新たに車両を導入し、運賃支払い方式を前払いから後払いに変更しました。

最新のダイヤ改正は2019年に行われ、春日原線や須玖線のルート変更がありました。全ての路線は市の中心部にあるふれあい文化センターを起点として循環運行しており、実質的に便利な移動手段を提供しています。

路線と運行について

「やよい」には桜ヶ丘線、須玖線、上白水線、星見ヶ丘線、平田台線、春日公園線、春日原線の7つの路線があります。各路線はバスセンターを出発し、春日市内の重要スポットを結んでいます。所要時間は35分から45分程度で、8時30分から18時過ぎまで、55分間隔で運行されています。

運賃は小学生以上が100円で、未就学児は同伴者1人につき3人まで無料となっています。乗り継ぎカードを利用することで、到着直後のバスへの乗り継ぎが無料になるサービスも提供されています。

車両について

「やよい」では、2013年から新規導入した日野ポンチョの車両が使用されており、カラーリングには春日市のマスコットキャラクターも描かれています。このバスは全席前向きで、地域のシンボルとしても親しまれています。

運行開始当初は三菱ローザが使用されており、この時の車両は弥生時代をテーマにしたデザインが施されていました。すべての車両は大野城市の西鉄バス二日市本社に所属し、地域密着型の運行を支えています。

結論

「やよい」は、春日市民の生活に密接に関わる重要な交通手段です。これからも地域の発展に寄与し続けることでしょう。

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