ゆまに書房

株式会社ゆまに書房について

株式会社ゆまに書房は、東京都千代田区に拠点を置く出版社であり、日本の近世・近代史や近代文学に特化した学術資料の復刻本を中心に多くの書籍を出版しています。企業名の「ゆまに」は、フランス語の「ユマニスム（HUMANISME）」に由来しており、同社の出版理念を反映しています。

沿革

1975年、ゆまに書房は東京都千代田区内神田一丁目にて創業しました。当初は近世文学に関する学術研究書を中心に出版活動を開始し、徐々にそのラインナップを広げていきました。1976年には「書誌書目シリーズ」を刊行し、書誌学に関する体系的な資料を提供することを目指しました。このシリーズは、2008年9月に全87巻に達するまで続けられました。

1982年には本社を隣地に移転し、人文・社会科学系全般にジャンルを拡大。これにより、出版物の多様性が増し、より多くの読者のニーズに応えることが可能となりました。さらに、1985年には創業10周年を記念して『内田魯庵全集』（野村喬監修、全16巻・別巻1）を発表し、文学関連書籍の充実に向けた一歩を踏み出しました。

1994年には本社を現在の地点に再度移転し、教育図書の出版にも着手しました。この頃からの活動により、学術研究に留まらず、教育界でも広く認知されるようになりました。

2019年には、大修館書店の関連会社である『大修館A.S.』がゆまに書房の全株式を取得し、これにより大修館書店のグループ会社となりました。この決定により、さらなる出版の可能性が広がり、より多くの質の高い学術資料の企画・出版が期待されています。

出版物の特色

ゆまに書房が手掛ける書籍は、近世・近代の日本文学や歴史に関する復刻本が多く、学術書としての価値が高く評価されています。特に、専門的な知識を持つ読者のみならず、一般の読者にも手に取りやすい形で提供されているため、多くの人々の利用されています。また、社名が示す通り、知識や文化の人間性を重要視した出版スタンスが顕著であり、これが同社の特徴ともいえます。

関連項目

この出版社に関連した人物として、南陀楼綾繁が同社の元編集者として知られています。また、同社が手掛けた「神話学名著選集」は、2003年および2005年に刊行され、全26巻のシリーズとして多くの読者に親しまれています。

公式ウェブサイト

株式会社ゆまに書房は、公式ウェブサイトを通じて最新の出版物情報や会社の理念を発信しています。興味のある方はぜひ訪れてみてください。

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