南陀楼綾繁

南陀楼綾繁のプロフィール

南陀楼綾繁（なんだろう あやしげ）は、1967年4月15日生まれの日本の編集者、ライター、そして蒐集家です。本名は河上進。彼は古書に関する豊富な知識と経験を活かし、様々な著述を行ってきました。また、古書や本に関するイベントも数多く手掛けており、特に「一箱古本市」などのプロジェクトが広く知られています。

学歴とキャリアの初期

出身は島根県出雲市で、早稲田大学第一文学部を卒業し、明治大学大学院で修士課程を修了しています。在学中は民俗学に興味を持ち、大学のサークルで機関紙の主筆を務めた経験があるといいます。この活動が後のライティングや編集の原点になったと語られています。

ペンネームの由来

彼のペンネームである「南陀楼綾繁」は、江戸時代に実在した俳人から取られています。この名前を用いることで、彼の文学への深い愛情と古典への敬意が感じられます。

著作活動と編集者としての仕事

南陀楼の著作には、『ナンダロウアヤシゲな日々』『一箱古本市の歩きかた』『谷根千ちいさなお店散歩』などがあり、いずれも文学や古書に関する深い洞察を提供しています。また、彼は河上進名義でも活動しており、ゆまに書房で『宮武外骨全集』の編集を担当したこともあります。

BOOKMANの会とミニコミ誌

現在、南陀楼は「BOOKMANの会」を主宰し、本好きの編集者やライターたちと共に活動しています。また、彼はフリーペーパー「モクローくん通信」の発行人でもあり、様々なメディアに寄稿や編集を行っています。

不忍ブックストリートと一箱古本市

2005年には、「不忍ブックストリート」というプロジェクトを立ち上げ、地域の個性的な新刊書店や古書店との連携を強化しました。このプロジェクトを通じて、谷中・根津・千駄木界隈が書店文化の中心地として知られるようになりました。また、「一箱古本市」では、地域の本好きたちが自分の本を売るイベントを開催し、日本各地で同様のイベントが広がるきっかけとなりました。

古書コレクションと多岐にわたる活動

彼の古書収集は多岐にわたり、切手や絵葉書、マッチ箱など様々な紙片を収集しています。古書の探索は、神田の古書店街からチェコのプラハに至るまで幅広く、さまざまなジャンルの本に情熱を注いでいます。今でも彼のコレクションは増え続けており、その情熱は留まることを知りません。

まとめ

南陀楼綾繁は、その著作や編纂活動を通じて日本の文学界に多大な貢献をしてきた人物です。彼の豊富な経験と深い知識は、古書を愛する人々にインスピレーションを与え続けています。

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