らーめん八角

らーめん八角について

らーめん八角（ラーメンはっかく）は、兵庫県播磨地域を中心に展開するラーメンチェーンです。2023年1月現在、直営店舗6店、フランチャイズ店舗12店の計18店舗を運営しており、全てのメニューが手作りにこだわりを持っています。運営会社は株式会社八角で、創業者の大西敏文がその礎を築きました。

創業の歴史と初期店舗

1994年、大西敏文は居酒屋の経営を行っていたものの、バブル崩壊の影響で喫茶店の経営に限界を感じていました。そこで、ラーメン業態に目を向け、播州特産の甘めの醤油を用いたラーメン店の開業を決意しました。厨房で試作を重ね、納得のいくスープが完成すると、屋台を8角形にし、一人で多くの客に対応できるように設計しました。このユニークな屋台は、居酒屋の駐車場に設けられ、立地も人気を呼ぶ要因となりました。

成功と成長

オープンから2週間後、大西は息子の大西慎也に店を任せ、さらなる展開を図ります。2号店では新たに餃子をメニューに追加しました。この実験的な取り組みによって偶然生まれた「幻の黄金麺」は、以来再び作られることはなかったというストーリーが残っています。その後、屋台形式の店舗を一気に5店舗に拡大し、ラーメン業態を全国的に知名度のあるものへと成長させて行きます。

企業体制の変化

2000年には大型店舗を開店し、「有限会社八角」を設立。当時の屋台形式は徐々に撤退し、ビジネスの整理を進めることになります。特に2008年の全国展開では苦い経験をし、その失敗を糧に経営を見直しました。新戦略を採用し、2011年からは全店舗で黒字化を達成するなど、連続して利益を上げる企業へと変貌を遂げました。

フランチャイズ展開

らーめん八角は、フランチャイズ店に関してはもともと募集中ではありませんでしたが、地域の要望からFC店展開が始まりました。2023年1月現在、フランチャイズ店舗は姫路市や加東市、たつの市など、様々な地域で展開されており、その数は12店舗にまで増加しています。

代表メニューと魅力

らーめん八角の看板メニューは「八角らーめん」。あっさりからこってりまで脂によるバリエーションが楽しめる一杯です。他にも地元の播州醤油を利用した「姫路らーめん」や、神戸唐唐亭とのコラボ商品「唐唐らーめん」，手作り餃子など、多様なメニューが揃っています。中でも餃子は、特製味噌だれで食べるスタイルが評判で、特定の日には驚きの安価で提供されることもあり、大きな人気を誇っています。

まとめ

らーめん八角は、独自の経営哲学と手作り料理に対する強いこだわりから成長を続けるラーメンチェーンです。未来に向けてさらなる発展が期待される中、地域に根差した愛される店舗作りを目指しています。特に播磨地域の人々にとって、らーめん八角は食文化の象徴的存在となっています。

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