アイリスオーヤマ

アイリスオーヤマ株式会社

アイリスオーヤマ株式会社（IRIS OHYAMA Inc.）は、宮城県仙台市に本社を構え、生活用品の企画、製造、販売を行う企業です。1964年に小さなプラスチック加工工場として始まり、以後、様々な製品を展開し、特に家庭用プラスチック製品は国内最大手となりました。

会社の成り立ちと歴史

アイリスオーヤマは、大山森佑が1958年に大阪府で創業した「大山ブロー工業所」がその起源です。1964年には森佑の息子、大山健太郎が会社を引き継ぎ、1971年に法人化。1989年には本社を仙台市に移転し、1991年に現在の社名に変更しました。

家庭用プラスチック製品の市場で急成長を遂げたアイリスオーヤマは、近年では家電事業にも注力し、特に2012年からは他社の優秀な技術者を大量に採用。これにより、製品の革新を進め、コストパフォーマンスに優れた商品を提供しています。

商品開発と市場展開

毎年1000アイテム以上の新商品を投入することを目指しており、2021年末には新商品の割合が60%に達しました。新商品開発は週に1度の会議を通じて行われ、迅速な開発体制が特徴です。「伴走方式」と呼ばれるアプローチにより、各部門が同時進行で作業を進めるため、短期間での商品化が実現しています。特に、リモート操作可能なエアコンなどの開発に成功しています。

アイリスオーヤマは、LED照明や収納、インテリア用品、ガーデニング用品、ペット用品、日用品といった多岐にわたる商品を提供しており、全国のホームセンターやネット通販を通じて販売しています。国際展開も行っており、日本国内の14社に加え、中国やアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国にもグループ企業を持ちます。

スポーツと文化活動への貢献

地域貢献にも力を入れており、仙台のプロスポーツチーム、ベガルタ仙台や東北楽天ゴールデンイーグルスのスポンサーとしても知られています。また、仙台フィルハーモニー管弦楽団の支援を行い、その活動を通じて地域文化の進展にも寄与しています。

2012年にはアイリス青葉ビルを開業し、グループ会社の事務所を設置。地下には製品展示のアンテナショップも併設されています。

持続可能な経営

同社は、現代の市場ニーズに応えるため定期的に自主的な開発会議を実施し、製品の改良だけではなく、価格設定にも配慮しています。顧客のニーズを重視し、値ごろ感のある商品を提供することが、製品化における必須条件となっています。

デジタル窓口やカスタマーサービスを通じて、顧客との距離を縮め、信頼関係を築くことにも注力しています。このように、アイリスオーヤマは技術革新と顧客志向を両立させる企業として、急成長を遂げ続けています。

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