アイ・アム・マジカミ

アイ・アム・マジカミ：魔法少女たちの物語と、その終焉

Studio MGCMが開発し、EXNOA（DMM GAMES）より配信された『アイ・アム・マジカミ』（略称：MGCM）は、魔法少女をテーマとしたブラウザゲームおよびスマートフォンアプリです。2019年6月26日にDMM GAMES版、2020年6月11日にスマートフォン版（iOS/Android）がサービスを開始しました。基本プレイ無料のアイテム課金制を採用していました。

当初は『マジカミ』というタイトルでしたが、2021年6月に『アイ・アム・マジカミ』へとリニューアルされました。日本語版に加え、英語版（アメリカ、カナダ、メキシコ）、繁体字版（台湾、香港、マカオ）も配信されていました。DMM GAMES（FANZA GAMES）版には、全年齢版とアダルト版の『アイ・アム・マジカミDX』が存在していました。

世界観とストーリー

本作は、グリフォンが設立したStudio MGCMによって開発された新規IPタイトルです。最大の特徴は、12人の魔法少女が主人公として登場すること。プレイヤーは魔法少女たちが着替えるドレスを収集し、組み合わせることでゲームを進めていきます。

物語は、パラレルワールドと多元宇宙をテーマに展開します。メインストーリーに加え、魔法少女それぞれのドレスに関連した、異なる世界を描く複数のシナリオが用意されていました。メインストーリーでは、記憶喪失の少年・量とびおが、謎の少女カミサマンから世界の崩壊を防ぐため、魔法少女を集めて悪魔と戦うよう命じられるところから始まります。渋谷で発生する謎の失踪事件「カミカクシ事件」の解決を通して、魔法少女たちは成長を遂げていきます。

アダルト版では、恋愛要素が強調され、より深いキャラクター描写とストーリーが展開されていました。一方で、過激な表現も含まれており、全年齢版とは異なる内容となっています。

魅力的なキャラクターたち

12人の魔法少女たちは、それぞれ異なる個性と魅力を持っています。各キャラクターの誕生日、身長、血液型、スリーサイズなどのプロフィールも公開されていました。さらに、物語を彩る数々の登場人物たちも存在しており、それぞれのキャラクターが物語に深みを与えていました。

魔法少女たちは、都立有羽高校、私立武良穂高校、私立聖チャールズ学院などに通う高校生で構成されています。それぞれのキャラクターは魅力的な声優陣によって演じられていました。また、敵であるエレボス七魔王も個性的なキャラクターデザインと声優陣により、魅力的な悪役として描かれていました。

ゲームシステムと音楽

ゲームプレイの中心は、魔法少女のドレス収集と育成です。それぞれのドレスは異なるスキルを持っており、メインドレスとサブドレスの組み合わせによって魔法少女のステータスと能力が決定されます。法珠と呼ばれるアイテムを装着することで、さらにステータスを強化することも可能です。

戦闘は、アクティブタイムバトルシステム風の同時ターン制コマンドバトルを採用しています。オートモードも用意されているため、状況に合わせてプレイスタイルを選択できます。サバトと呼ばれる、他ユーザーとの非同期対戦型コンテンツも存在し、ゲームに戦略的な要素を加えていました。

音楽面では、GANG PARADEとGO TO THE BEDSによる主題歌や挿入歌が使用され、ゲームの世界観を盛り上げていました。

ノベライズとサービス終了

ファミ通文庫からは、しめさばによるノベライズ作品が2冊刊行されています。小説版では、ゲーム本編では語られなかったエピソードやキャラクターの心情などが深く掘り下げられ、新たな魅力が発見できました。

2023年10月31日、惜しまれつつも『アイ・アム・マジカミ』はサービスを終了しました。リアルイベント「本気(マジ)マジフェス」も開催され、多くのファンに惜しまれる形で幕を閉じました。

『アイ・アム・マジカミ』は、魅力的な魔法少女、奥深いストーリー、そして個性的なゲームシステムが融合した、多くのファンを魅了した作品でした。そのサービス終了は多くのプレイヤーに衝撃を与えましたが、多くの思い出を残す作品となりました。

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