アシーネ

アシーネ（ATHINE.Co.）の歴史と展開

アシーネは、1979年にダイエーが全額出資し、丸善と共同で設立された書店チェーンです。設立当初は「丸善ブツク·チエーン·アシーネ」としてスタートし、丸善の従業員が販売業務を担当していました。特に主婦層をターゲットにしているため、書店はダイエーの店舗内に展開され、児童書の品揃えが他の書店と比べて強化されていました。

1980年に「ほるぷ出版」との提携により、ペーパーバック版の絵本や、1981年には今村昌平の出版物も手がけることになりました。このように、アシーネは書店としての役割だけでなく、出版業務にも徐々に進出していきました。1985年には「ホームワールド」のカタログを創刊し、同年6月には生活マガジン「オレンジページ」の発売元となり、書店以外の事業展開も果たします。

1990年にはAVソフト販売チェーンの株式会社サウンドワールドを譲り受け、1994年には旧忠実屋グループである株式会社バビロを吸収合併するなど、ビジネスの幅を広げました。また、輸入書籍や返品本の安売りを行い、1995年には大手出版社の非再販本専用の売り場を設けることができました。さらに、CDのフランチャイズチェーン「ロッキー」を全国展開し、音楽関連商品販売にも力を入れました。

アシーネは株式会社ダイエーの完全子会社として、東京都江東区に本社を置きましたが、2015年にはダイエーがイオンの完全子会社になると共に、アシーネもイオングループの一員としての再編成が進められました。その結果、2015年9月には株式会社未来屋書店に吸収合併されましたが、アシーネというブランド名は未来屋書店の一部店舗で存続しました。

年表

• - 1979年: 大阪府吹田市でアシーネ設立。
• - 1990年: AVソフトの販売を開始。
• - 1994年: 輸入書籍と返品本の安売りを開始。
• - 1995年: 非再販本専用売り場をオープン。
• - 2005年: 電子書籍サービス「本やタウン」「e-hon」を始める。
• - 2015年: 株式会社未来屋書店と合併、アシーネブランドの書店が存在。

アシーネは書店だけでなく、出版やその他の商品の販売でも多様な事業展開を行い、イオングループとの合併を経て、新たな形での存在感を示しています。多くの店舗が大型商業施設内に位置しており、日々の生活に密着した形で書籍や関連商品を提供してきました。

今後もアシーネブランドが未来屋書店の中でどのように進化していくのか、注目が集まります。

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