アドマイヤマーズ

アドマイヤマーズ

アドマイヤマーズ（Admire Mars）は、2016年3月16日に生まれた日本の競走馬で、そのキャリアは数々の名勝負で彩られています。主な勝ち鞍には、2018年の朝日杯フューチュリティステークスや、2019年のNHKマイルカップ、そして海外での香港マイルがあります。

デビュー前

アドマイヤマーズは、北海道安平町に位置するノーザンファームで誕生しました。彼は2017年のセレクトセールで、友道康夫調教師の推奨を受けた近藤利一氏によって5200万円（税別）で落札されました。育成はノーザンファーム空港のC1厩舎で行われました。

2歳（2018年）

2018年6月30日に中京で行われた新馬戦でデビューし、ミルコ・デムーロ騎手の手綱で初勝利を手にしました。この勝利の後、彼は続く中京2歳ステークス、デイリー杯2歳ステークスで連勝を収め、3連勝で重賞を制覇しました。朝日杯フューチュリティステークスでは、デビュー前から注目されていた牝馬グランアレグリアに1番人気を譲ったものの、最後に見事な走りで勝利を収めました。

この年のホープフルステークスでは、同じくデムーロが主戦を務めるサートゥルナーリアが圧倒的人気を得て勝利し、それに次ぐ形でアドマイヤマーズも評価されましたが、最終的には最優秀2歳牡馬の栄冠を手にしました。

3歳（2019年）

明けて3歳になると、アドマイヤマーズはサートゥルナーリアとの兼ね合いが注目されましたが、サートゥルナーリアが他の騎手に乗り替わったため、再びデムーロとのコンビでレースに臨みました。共同通信杯では期待に応えられずに2着となったものの、NHKマイルカップでは見事なレース運びで勝利を手にしました。その後に臨んだ香港マイルでは、再びその実力を証明するかのように優勝を果たしました。

4歳（2020年）

2020年、アドマイヤマーズはドバイターフへの出走を予定していましたが、COVID-19の影響でレースが中止となりました。その後、安田記念やマイルチャンピオンシップなどのグレードレースに出走しましたが、惜しくも結果に恵まれず、香港マイルをラストランとし、その後現役を引退しました。

引退後

引退後は、社台スタリオンステーションで種牡馬としての新たなキャリアをスタートさせました。初年度の種付け料は300万円で、オーストラリアのアローフィールドスタッドでもシャトル種牡馬として繁殖活動を行っています。2024年7月には、初年度産駒がJRAで初勝利を収め、今後の活躍が期待されています。

血統

アドマイヤマーズの母、ヴィアメディチはフランスのG3リューリー賞の勝ち馬です。このように、彼の血統もまた競争力の高さを物語っています。

彼のキャリアを通じての数々の記録や、引退後の種牡馬としての期待は、競馬界において大きな注目を集めています。アドマイヤマーズは、今後も多くのファンに愛される馬であり続けることでしょう。

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