アリオ松本

アリオ松本：その歴史と変遷

アリオ松本は、かつて長野県松本市深志に位置していたショッピングセンターで、アルピコ交通が所有する松電バスターミナルビルに入居していました。アリオとしては13店舗目、長野県内では2店舗目として展開されました。

開業からリニューアルまで

その歴史は1978年4月20日にイトーヨーカドー松本店として開業したことから始まります。その後、1996年にはイトーヨーカドー南松本店の開店に合わせて「エスパ」へと業態転換しました。さらに2011年12月16日には「アリオ松本」としてリニューアルオープンを果たしました。

リニューアル当初は、イトーヨーカドーを核テナントとして、その他27の専門店が入居していました。西武百貨店、ロフト、アカチャンホンポ、コムサイズムといったブランドが名を連ね、地域住民にとって重要な商業施設としての役割を担っていました。

閉店とその背景

しかし、アリオ松本は業績不振に悩まされることになります。2017年2月28日には、同年秋を目処に閉店する方針が報じられ、同年7月下旬には2017年9月10日をもって閉店することが正式に発表されました。「アリオ」業態の店舗が閉店するのは初の事例となりました。

閉店に至る背景には、2017年1月に西武百貨店が全面撤退したことや、コムサイズム、スタジオマリオ、八天堂、こすげ亭などが相次いで閉店したことなどが挙げられます。これらのテナント撤退に伴い、イトーヨーカドーの直営売場を拡大したものの、空き店舗が目立つ状態となっていました。また、同年9月21日に開業したイオンモール松本の影響も少なからずあったと報じられています。

閉店とその後

アリオ松本は、予定通り2017年9月10日に39年間の歴史に幕を閉じました。ただし、7階レストラン街は営業を継続しました。また、入居していたテナントのうち、ロフトとアカチャンホンポは同年10月6日に市内のイトーヨーカドー南松本店へ移転しました。

閉店後、同ビルの所有者であるアルピコ交通は、商業施設コンサルティングのやまきにテナント誘致と開業後の運営を委託しました。そして2018年2月15日には、観光商業施設「アルピコプラザ」として再オープンし、新たなスタートを切ることになりました。


アリオ松本は、松本市の商業の歴史において重要な役割を果たした施設であり、その変遷は時代の流れを映し出す鏡とも言えるでしょう。

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