アレギウム

アレギウムの概要

アレギウムは、OVA『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』に登場する架空の惑星「ジアゴノ」に存在する聖地です。この場所は、銀河結社フレム・マーティアルの中心地として知られています。アレギウムは、その歴史的背景や教義、そして防衛システムにより、作中で重要な役割を果たしています。

アレギウムの誕生

アレギウムのルーツは、古代に遡ります。アストラギウス暦が定められた年、惑星ジアゴノで超古代文明の石碑が発見されました。この石碑は7000年前のもので、レーザーで文字が刻まれており、未解読の物質から成り立っています。神官たちはこの石碑を解析し、同時にその教えから派生した巨大結社が後のマーティアルを形成しました。超古代技術は、銀河の発展や戦争の触媒となり、多くの国家に広がりました。

マーティアルの繁栄

マーティアルは、他の銀河国家に対して超古代技術を提供することで影響力を高めました。この技術の提供と引き換えに、マーティアルの教義を受け入れるよう各国に呼びかけ、それが国家発展の道しるべとして受け入れられました。教義は戦争における勝利を重視し、各国の軍事政策に影響を与えることとなりました。その結果、マーティアルは銀河各国での国教となり、その発言力は増大しました。

マーティアルの教義

マーティアルの教義は、武力と闘争を重視するものでした。教義は次のようなものです。

• - 「武は万物の調和なり。戦いこそ平和なり」
• - 「万物は戦いより生まれ、生成し変転する」

こうした教義は、闘争を通じて人間が理想的存在へと進化することを説いています。しかし、時代が進むにつれ、実際の教団は戦乱と権力争いに明け暮れ、古き良き信仰は失われていきました。

防衛システムと聖堂

アレギウムの中心に位置する「根本聖堂」は、惑星ジアゴノの首都にあります。この聖堂は防衛システムが備えられ、森に囲まれた厳重な防御が施されています。各種砲座や戦車が配置され、特にAT部隊が防衛を担っています。また、惑星周囲は「不可侵宙域」とされ、他国の軍隊は立ち入らない状況です。

ソノバ議定書による葛藤

7213年に百年戦争が終結し、一人の装甲騎兵キリコ・キュービィーがアレギウムに現れました。彼はマーティアルが求める力とは異なる存在であり、教団にとって脅威となる存在です。彼の行動によって、アレギウムの信仰がゆらいでいきました。7216年に「触れ得ざる者」として名付けられ、キリコには手出ししないというソノバ議定書が制定されます。この法律は、マーティアルが直面している神学的な矛盾を反映していました。

アレギウムの影響と変化

その後、アレギウムは混乱を極め、教団内部や外部からの信頼も失っていきます。特に、次期法王候補がキリコに対抗しようとしたことが大きな転機となります。キリコの復活によって、マーティアルは新たな危機を迎えます。教団は彼に敵対するために全力を挙げましたが、結局は自らの権威を大きく傷つける結果となりました。

アレギウムの未来

アレギウムはその後、「触れ得ざる者」に触れたことで、組織力と権威の二重の危機に陥ります。キリコがアレギウムを襲い、教団は信仰を守るための戦いに敗れました。こうした歴史的背景から、アレギウムは徐々に銀河の中での重要性を失いつつあります。

結論

アレギウムは、超古代文明の遺産とともに存在する教義、多くの戦乱の歴史の中で生まれたものであり、その繁栄は一時のものでした。しかし、その教義は本質的に戦争によって人々の心を支配し続け、今もなお影響を残し続ける存在なのです。

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