アーバンネット仙台中央ビル

アーバンネット仙台中央ビルは、宮城県仙台市青葉区中央四丁目に位置する、地上19階建てのオフィスビルです。このビルは、NTT東日本（NTT都市開発）が所有していた旧NTT仙台中央ビルを建て替えて建設されました。

概要

仙台市における大規模オフィスビルの供給としては、ヨドバシ仙台第1ビル以来、約半年ぶりとなり、高さ60mを超える高層オフィスビルとしては、JR仙台イーストゲートビル以来、約3年ぶりの供給となります。当初は16階建て、延床面積24,000平方メートルでの建て替えが計画されていましたが、仙台市が主導する「せんだい都心再構築プロジェクト」に認定されたことで、計画は19階建て、延床面積42,000平方メートルへと拡大されました。このプロジェクト認定により、容積率の緩和や建設費用の助成が行われ、大規模な再開発が実現しました。竣工は2023年12月8日、開業は2024年3月14日です。

ビルは、低層部と高層部に分かれており、低層部の1階から4階には、特徴的な施設が設けられています。東北大学青葉山キャンパスで2024年4月より運用が開始される放射光施設「ナノテラス」との連携を見据え、NTTグループの情報通信技術を活用したデータ解析支援を行うための分析室や、研究者向けの仮眠室が設置されています。また、スタートアップ企業の支援を目的としたコワーキングスペースやシェアオフィス、仙台市のスタートアップ支援拠点「YUI NOS（ユイノス）」も併設されています。これらの施設は、地域における産学連携の拠点としての役割も期待されています。さらに、2025年4月からは、東北工業大学が「一番町ロビー」に代わるサテライトキャンパスを当ビルの5階に開設する予定であり、地域における教育・研究活動のさらなる活性化が期待されます。

沿革

2019年6月：NTT都市開発が、NTT仙台中央ビルの建て替えを表明しました。
2020年4月：仙台市が、（仮称）NTT仙台中央ビルを「せんだい都心再構築プロジェクト」の老朽建築物建て替え第1号案件として認定し、容積率の緩和と建設費用の助成を発表しました。
2022年3月：建設工事が着工され、新ビルの名称が「アーバンネット仙台中央ビル」に決定したことが発表されました。
2023年12月：ビルが竣工しました。
2024年3月：ビルが開業しました。

特徴

アーバンネット仙台中央ビルは、単なるオフィスビルとしての機能にとどまらず、地域社会との連携を重視した施設構成となっています。情報通信技術を活用した研究支援施設や、スタートアップ支援拠点、大学のサテライトキャンパスなど、多岐にわたる機能を有しており、仙台市の都心部における新たな交流拠点としての役割を担うことが期待されます。また、最新の耐震技術や環境配慮型の設計が採用されており、安全性と持続可能性にも配慮した建築となっています。

このビルは、仙台市の都心部における再開発の象徴的な存在として、今後の発展を牽引していくことが期待されます。


関連項目
仙台市の高層ビルの一覧

外部リンク
* アーバンネット仙台中央ビル （NTT都市開発）)

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