イツザイ

イツザイ：夢を掴む舞台 - 視聴者参加型オーディション番組

2007年10月20日から2009年9月26日にかけて、テレビ東京系列で放送された『イツザイ』(ITSUZAI)は、その副題である「最速オーディションドキュメントSHOW」が示すとおり、視聴者参加型のオーディション番組でした。深夜枠ながら、独特の企画と個性あふれる出演者によって、多くの視聴者を魅了しました。

番組概要：アニメ枠からの転換と視聴者投票システム

それまでアニメ枠だった24:55 - 25:25枠は、『イツザイ』の放送開始を機にバラエティ番組枠「テレ土」(2009年4月からは「バラエティ7」)の第1部となりました。2001年3月の『ソングラ』以来、6年半ぶりのバラエティ番組復活は、大きな話題を呼びました。

番組のオーディションは、番組ホームページでの募集告知から始まり、様々な課題をクリアした参加者の中から、視聴者投票によって合格者が決定するというシステムでした。初期は携帯電話による投票でしたが、後に最終審査での選考へと変更されました。オーディション参加者の素顔に密着したドキュメンタリー要素も番組の魅力の一つでした。山下達郎氏が担当した番組タイトルロゴには、金の卵がデザインされており、番組のコンセプトを表していました。また、テレビ東京系列の深夜番組で唯一、データ放送を実施していたことも特筆すべき点です。

2009年9月26日の放送をもって終了し、翌10月5日からは『イツザイS（セカンド）』としてリニューアルされました。

主要出演者：個性豊かな司会者とナレーター陣

番組の司会は、沢村一樹、よゐこ濱口優、マリエの3名が務め、それぞれ持ち前の個性で番組を盛り上げました。沢村氏の欠席時には有野晋哉（よゐこ）やTKOが、濱口氏の欠席時には岡田圭右が代役を務めたこともありました。ナレーターは、番組開始当初はテレビ東京アナウンサーの高蝶恵介氏が務めていましたが、2007年1[[1月10日]]のオーディションで選ばれた蒲田健氏が正式にナレーターを担当しました。レポーターはTKOの木下隆行と木本武宏が務め、様々なオーディション企画をレポートしました。

多彩なオーディション企画：音楽、演技、芸人、そして…

『イツザイ』では、実に様々なオーディション企画が展開されました。

新垣結衣のプロモーションビデオ共演者オーディション、SPA!グラビアモデルオーディション、大食いクィーンオーディション、日産CUBE CMソングアーティストオーディションなど、音楽、芸能、バラエティと幅広い分野を網羅していました。

特に、イケメンバンドオーディションでは、HI LOCKATION MARKETSというバンドが誕生し、デビューを果たすまでの過程が詳細に描かれ、大きな注目を集めました。

他にも、ジェイムス・ブラントのプロモーションビデオ主演女優オーディション、歌えて演技も出来る女の子オーディション、イケメンを抱きしめたいドS女優オーディション、DHCイメージガールオーディション、LUXビューティーオーディションなど、数々の個性的なオーディションが視聴者を惹きつけました。

そして、忘れてならないのがインディーズ芸人オーディションです。個性豊かなインディーズ芸人たちが、持ちネタを披露し、視聴者と審査員を笑わせました。お宝とガラクタの札による判定システムや、ライバル対決など、様々なルール変更もありました。

番組終了とその後：多くの才能を発掘した軌跡

『イツザイ』は、多くの才能を発掘し、芸能界に送り出す役割を果たしました。番組から生まれたアーティストやタレントたちは、その後も活躍を続けています。100回記念スペシャルで幕を閉じた番組は、視聴者にとって忘れられない、青春の一ページとして記憶されています。番組終了後も、合格者たちはそれぞれの分野で活躍し、番組が築いた土台の上に花を咲かせていると言えるでしょう。

『イツザイ』は、単なるオーディション番組ではなく、夢を追いかける人々を応援し、視聴者と共に感動を共有する、エンターテインメント番組でした。その功績は、今もなお語り継がれています。

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