エスピーオー

株式会社エスピーオー（SPO Entertainment Inc.）

概要

株式会社エスピーオー（以下「SPO」）は、日本の映像エンターテインメント企業で、ビデオ販売からスタートし、その後映画配給などの事業を展開してきました。1987年に東京都港区赤坂で設立され、設立当初はスタジオぴえろとオリエンタル・シネ・サービスの共同出資によるもので、香月淑晴が初代社長を務めました。「SPO」という社名は「Sales company of Pierrot and Oriental Cine Service」の略称です。

1992年からは映画配信事業に参入し、1994年には「ケイツーエンタテインメント株式会社」を設立し、独自の映画配給を始めました。初めての自社配給作品である『妻の恋人、夫の愛人』（1997年）から、SPOは多くの映画を手掛けるようになります。2002年には、ケイツーエンタテインメントから映画配給事業の営業権を譲渡され、以降は自社での配給を行ってきました。

映画館の運営

SPOは映画館の運営にも乗り出し、2006年には3つの映画館を開設しました。

• - シネマート六本木（東京都港区、2006年3月11日 - 2015年6月14日）
• - シネマート心斎橋（大阪府大阪市中央区、2006年4月15日 - 2024年10月24日〈予定〉）
• - シネマート新宿（東京都新宿区、2006年12月9日 - 現在営業中）

この映画館の展開により、SPOは映画だけでなく、観客との接点を持つ機会を大幅に増やしました。

制作活動

SPOは映画やドラマの製作にも積極的に関与しています。テレビアニメ『銀河鉄道物語』（2003年）や劇場版映画『素敵な夜、ボクにください』（2007年）など、多岐にわたる作品に携わっています。また、リメイク版として知られる『イタズラなKiss』シリーズや人気ドラマ『ワカコ酒』シリーズを通じて、視聴者の支持を受けてきました。特に、国内外のドラマ制作やアジア圏での映像コンテンツの配信に力を注いでいる点が特徴です。

関連企業

SPOは、関連企業として円谷フィールズホールディングス株式会社や株式会社マジックアワーを持っています。特に円谷フィールズホールディングスはSPOの株式の31.81%を所有しており、映画業界での相互支援を強化しています。また、SPOの完全子会社として韓国にSPO Entertainment Korea Inc.を設立し、台湾でも関連会社としてSPO Entertainment Taiwan Inc.を設立するなど、アジア市場にも広がりを見せています。

結論

SPOは、設立以来、映像エンターテインメント業界において多角的な事業展開を続けてきました。映画配信とドラマ制作を中心とした展開により、映像文化の発展に寄与している企業と言えるでしょう。今後のさらなる成長が期待されています。

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