エトヴプレ

エトヴプレ：フェンシング用語に由来する競走馬の軌跡

2021年3月31日生まれの競走馬、エトヴプレ。その名はフランス語で「準備はできましたか？」を意味し、フェンシング用語に由来しています。2023年のデビューから、2024年のフィリーズレビュー優勝まで、エトヴプレは数々のレースを駆け抜けてきました。華々しい重賞制覇の裏には、地道な努力と成長の物語が隠されています。

2歳時代：デビューから初勝利、そして2歳王者への挑戦

2歳となった2023年、エトヴプレは8月13日、小倉競馬場での2歳新馬戦でデビューを飾りました。軽快なスタートダッシュを見せ、レースをリードするも、惜しくも2着に敗れました。続く未勝利戦でも2着と、勝利には届きませんでしたが、持ち前のスピードと潜在能力の高さを示しました。しかし、9月23日阪神競馬場で行われた2歳未勝利戦では、見事に初勝利を掴みます。2番手追走から直線で抜け出し、2馬身差をつけての快勝でした。勢いに乗るエトヴプレは、11月12日に行われた福島2歳ステークスでも勝利を収め、2連勝を達成。2歳シーズンは中京2歳ステークスで4着に終わり幕を閉じましたが、その潜在能力の高さを証明するシーズンとなりました。

3歳時代：重賞初制覇とクラシックへの挑戦

3歳となった2024年、エトヴプレは3月10日に行われたフィリーズレビューに挑戦しました。11番人気と低評価でしたが、エトヴプレはレースを積極的にリード。最後までペースを落とすことなく、後続を突き放し、見事重賞初制覇を果たしました。この勝利により、桜花賞への優先出走権を獲得しました。しかし、クラシックへの登録をしていなかったため、追加登録料200万円を支払っての挑戦となりました。4月7日に行われた桜花賞では、当初は藤岡康太騎手が騎乗予定でしたが、前日の落馬により、鮫島克駿騎手に乗り替わりとなりました。

血統と将来性

エトヴプレの母、Nahoodhは2008年のファルマスステークス（英G1）優勝馬という、素晴らしい血統背景を持っています。さらに、近親にはサンクルー大賞やベルリン大賞といった重賞レースを制した名馬も名を連ねています。この優れた血統と、持ち前のスピードとスタミナを兼ね備えたエトヴプレの将来性は、非常に高いものと言えるでしょう。

まとめ

エトヴプレは、デビューから重賞制覇まで、着実に成長を遂げてきた競走馬です。持ち前のスピードと、レース展開を読み切る能力、そして何よりも強い闘争心が、エトヴプレの大きな魅力です。今後の活躍にも目が離せません。フィリーズレビューでの勝利は、エトヴプレの更なる飛躍への第一歩となるでしょう。今後のレースでも、エトヴプレの活躍に期待しましょう。

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