小倉競馬場

小倉競馬場の概要

小倉競馬場は、福岡県北九州市小倉南区北方にある中央競馬の競馬場で、特に中央競馬のローカル開催場の中では唯一、障害専用の周回コースを備えています。また、九州産馬限定競走が行われることでも知られています。

コースの特性

この競馬場には、平地競走用の芝コースとダートコースが存在し、障害専用のコースも併設されています。芝コースとダートコースの1周距離は福島競馬場とほぼ同じで、ゴールまでの直線も磯コースは293m、ダートコースは291.3mの長さです。特徴的なのは、2コーナー近くに小高い丘があり、芝コースでは3m、ダートコースでは2.9mの高低差が設けられています。これにより、特に芝1200mのレースでは、発走後からほぼ下り坂の状況となり、スピードが重要な要素となります。

競馬の歴史

小倉競馬の歴史は明治中期にさかのぼります。1906年に競馬の馬券発売が許可されたのを機に、当時の戸畑競馬場では初めての競馬が行われました。その後、競馬場は幾度かの移転を経て、1931年に現在の小倉競馬場に落ち着きました。以降、競馬場は観客数や開催数が増加し続け、競馬ファンにとって重要な場所となっています。

競走体系と開催

小倉競馬場では、毎年2月と8月から9月にかけて開催が行われています。また、九州産馬限定競走が行われるのはこの競馬場一つであり、現在は主に2歳馬による競争が実施されています。重賞競走では、小倉大賞典や小倉記念などのGIII格が行われ、国際競走としても認定されています。特に、ダートコースは競馬場の中で唯一、内照式の距離標を持っています。

スタンドと施設

1999年に改築されたスタンドは6階建てで、全ての席が禁煙となっています。観客は3階以上のフロアからレースを観戦でき、また指定席も用意されています。最近では公衆無線LANが整備され、競馬ファンにとって快適な環境が提供されています。

アクセスと地域貢献

小倉競馬場へは北九州モノレールの競馬場前駅から徒歩で直結しております。周辺には有料駐車場も整備されており、公共交通機関でもアクセスしやすくなっています。また、大規模災害時には防災の拠点として位置付けられ、地域行事でも活用されています。

まとめ

小倉競馬場は、地元の競馬ファンに愛され、地域社会との密接な関係を築いている場所です。競馬の魅力のみならず、地域住民とのつながりを考慮した取り組みも多く、今後の発展が期待される競馬場と言えます。

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