エネルギー・金属鉱物資源機構

独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 (JOGMEC)

独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構（JOGMEC）は、日本のエネルギーと金属資源の安定的な供給を目指し、さまざまな業務を行う機関です。本機構は、経済産業大臣を主務大臣とし、資源エネルギー庁の資源・燃料部政策課の所管を受けています。

機構の目的

JOGMECの主な目的は、石油及び可燃性天然ガスの探鉱、および金属鉱物の探鉱に必要な資金を供給することです。これにより、資源の開発を促進し、安価で安定した供給を実現することを目指しています。また、金属鉱業による環境問題を防ぐための資金提供も行っており、国民の健康や生活環境の保全に寄与しています。

公的機関としてのJOGMECは、2012年以降、災害時のエネルギー供給計画や、炭素回収・貯留（CCS）、洋上風力発電のための地質調査等、さまざまな業務を追加しています。さらに、2022年には水素やアンモニアの製造・貯蔵に関する業務も強化しました。

活動分野

JOGMECの活動は、以下の主要な分野にわたります。
1. 資源開発: 石油、天然ガス、金属資源の探鉱・開発において融資や出資、債務保証を行っています。
2. 技術・開発支援: 最新技術を導入した開発や研究への支援にも力を入れています。
3. 情報収集・提供: 資源開発に関連する情報を収集し、関係者に提供しています。
4. 地質構造調査: 洋上風力発電やその他のプロジェクトのために地質調査を実施しています。
5. 鉱害防止: 金属資源の分野では、鉱害の防止に向けた取り組みも行っています。

組織構成

JOGMECの最高責任者は理事長の細野哲弘氏で、副理事長には和久田肇氏が就任しています。彼らは長年の経験をもとに組織を指導しており、エネルギーと金属資源の開発を支援しています。

出資・債務保証事業

JOGMECは、資源開発プロジェクトへの出資や債務保証を行い、石油や天然ガスの探鉱・開発を支える重要な役割を担っています。特に新株発行の引受けを通じて資金を供給し、プロジェクトの商業化後に株式を売却する方式を採用しています。また、債務保証の割合は石油・天然ガスで75%、金属資源で50%となっており、幅広い支援を行っています。

沿革

JOGMECは、石油公団と金属鉱業事業団の統合により2004年に設立されました。その後も、国のエネルギー政策に沿った事業を展開しており、実績としては、オイルシェール開発支援や海洋資源探査プロジェクトなどがあります。

これまでの取り組みを通じて、日本のエネルギー自給率の向上や、持続可能な開発の実現に貢献しています。JOGMECは今後も、環境保全と資源の持続可能な利用を実現するため、様々な挑戦に取り組んでいくことでしょう。

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