オープンテキスト

オープンテキスト株式会社の概要

オープンテキスト株式会社（英: OpenText Corporation）は、1991年に設立され、検索エンジンやコラボレーションソフトウェアを提供する企業です。特に、非構造化データを包括的に管理するソリューションに強みを持っています。現在、世界中118カ国で125のオフィスを展開し、約10万社の顧客と60万社以上の取引先と繋がっています。日本法人は、旧IXOS Softwareを母体とし、SAP連携やコンテンツ管理プラットフォームであるCSP（旧製品名: Livelink）などを提供しています。2018年にはエクスパダイト株式会社、GXS株式会社と統合し、B2BインテグレーションやクラウドFAXサービスの提供を強化しました。

歴史の歩み

オープンテキストは、カナダのウォータールー大学におけるOxford English Dictionaryの電子化プロジェクトに深く関わり、高速検索エンジンの開発を経て創業されました。1991年にはOxford Dictionaryをオンライン化し、その後も多くの製品とサービスを展開。1994年にはOpen Text 4検索エンジンをリリースし、1995年にはInfoDesign社とOdesta社を買収し、文書管理機能を強化しました。1996年にはNASDAQに上場し、その後も様々な企業を買収し続けています。

2004年にはIXOS Softwareを買収し、2006年にはHummingbirdを迎え入れ、2008年にはCaptarisを買収しました。2011年から2013年にかけては、BPMやプラットフォームに関する企業をいくつか買収し、プロセス管理能力の強化を図りました。2014年にはGXSを買収し、グローバルなB2Bサービスに目を向けるようになりました。近年では、デジタルプロセスの自動化といった新たなニーズにも応えるべくビジネスを展開しています。

主な製品とサービス

エンタープライズコンテンツ管理 (ECM)

オープンテキストが提供するECM製品群は、114ヵ国にわたる様々な大企業や官公庁に利用され、約1億人のユーザーが日々活用しています。特に、SAPやSalesforceなどの業務アプリケーションと連携し、統合的なデータ管理を実現しています。主な機能には、文書管理、アーカイブ、レコードマネジメント、電子メール管理などが含まれます。

デジタルプロセス自動化

オープンテキストは、業務効率の向上を目指すデジタルプロセス自動化の製品も提供しており、プロセス管理、ビジネスプロセス管理（BPM）、ダイナミック・ケースマネジメントなど、多岐にわたる機能を備えています。

カスタマーエクスペリエンス管理 (CEM)

Webサイトやモバイルデバイス、ソーシャルネットワークを利用して、顧客体験を向上させるための多様なソリューションを展開。特に、OpenText Exstreamなどの製品は、顧客とのインタラクションを最適化することに役立ちます。

データ分析

また、オープンテキストのアナリティクス製品は、データの可視化や分析を通じて、ビジネスにおける意思決定を迅速化する手助けをします。Magellanというブランド名で展開されるこれらのソリューションは、複雑なデータを扱う際の強力なツールです。

まとめ

オープンテキストは、エンタープライズ情報管理（EIM）においてリーディングカンパニーとしての地位を確立し、今後も市場のニーズに応じた新たなソリューションやサービスを展開していくことが期待されます。

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