ガンダムクロス

ガンダムクロスの概要

ガンダムクロスは、バンダイが展開していたSDガンダムの玩具シリーズで、一般的には『ガンクロ』と略称されています。このシリーズは、ディフォルメされたキャラクターの可動人形に、モビルスーツ（MS）の外装を着せることに特徴があります。各人形には、アムロ・レイがガンダムのパイロット、シャア・アズナブルがザク（特にシャア専用ザクII）のパイロットとして登場するなど、主にMSのパイロットやその関連人物がモデルにされています。

人形は、頭部、腕、脚が可動する設計がされており、様々なポーズを取ることが可能です。このように、ユーザーは自分で楽しみながらアクションシーンを再現することができます。また、一部の商品には、可動しないスペア人形が付属しています。これにより、スペアの人形にクロスを着せて、別のディスプレイ用として使うこともでき、コレクターやファンにとって魅力的なポイントとなっています。さらに、単色で腕と脚のみが可動する「DXスペア人形」が付属している商品もあり、これには通常のスペア人形は付いていない場合があります。

連携商品の展開

ガンダムクロスのコンセプトを基に、他のキャラクターをテーマとした関連商品も展開されています。例えば、ビックリマンを用いた「ビックリクロス」、ウルトラマンや仮面ライダー、さらには『機動警察パトレイバー』を題材とした「ディフォルメクロス」などが存在します。これらの関連商品も、同様の可動人形や構造を持っており、コレクターアイテムとしての魅力を持っています。

リアルタイプの展開

1989年から1990年の間には、素体にリアルタイプのMSが使用された特別版が登場しました。「リアルタイプムシャガンダムクロス」シリーズは全3種、「リアルタイプガンダムクロス」シリーズは全2種がリリースされ、これらは従来のガンダムクロスとは異なるテイストのデザインであり、ファンに新たな楽しみを提供しました。

漫画版の存在

ガンダムクロスには、漫画版も存在します。この漫画はバンダイから発行されている『SDクラブ』に掲載され、たけばしんご（「武半慎吾」という名義でも知られる）が作画を担当しています。全6話で構成されており、ストーリー展開も楽しみながらキャラクターの魅力を感じることができます。ただし、漫画版におけるキャラクターのデザインは、リアルタイプの身長比率で描かれています。

このように、ガンダムクロスは多様な展開を持つ玩具シリーズであり、様々なファン層に支持されています。ディフォルメの可愛らしさと、メカニカルな魅力を併せ持つこのシリーズは、今でも多くの人々の記憶に残り続けています。

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