ガンダムバトルユニバース

『ガンダムバトルユニバース』

『ガンダムバトルユニバース』は2008年7月17日に発売されたPlayStation Portable向けの3Dアクションゲームで、開発はアートディンク、発売はバンダイナムコゲームスによるものです。本作は「ガンダムバトル」シリーズの4作目であり、前作『ガンダムバトルクロニクル』の流れを受け継いでいます。

シリーズの特徴として、プレイヤーは自らのキャラクターを作成し、アニメ『機動戦士ガンダム』のさまざまな戦いに身を投じます。キャンペーンモードでは「一年戦争」や「デラーズ紛争」、さらに新たに追加された「第一次ネオ・ジオン抗争」と「第二次ネオ・ジオン抗争」を楽しむことができます。これらはそれぞれのガンダム作品にちなんだシナリオであり、ファンにとっては懐かしいテーマとなっています。

本作では前作からのデータ引き継ぎが可能で、獲得した機体や育成したパイロットのデータをほぼそのまま引き継げます。それに加え、初登場の作品からゲストとして『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』や『機動戦士ガンダムF91』のキャラクターが登場します。このほかにも、新しいステージとして「宇宙鉱山」、「平原」、「空中」が追加され、これらは広大なマップが特徴で、高機動戦を楽しむために適した設計になっています。

更に、ミッション数や搭乗機体数も大幅に増加しており、開発スタッフによれば「200」という数字が意識されているとされています。前作では144ミッション、148機体だったのに対して、本作ではその数を上回る豊富なコンテンツが用意されており、ミッションの選択肢も増えています。このおかげで、特定の時代ごとに強制的にプレイする必要がなく、プレイヤーは自由に時代の選択を行うことができるようになりました。

新しいシステムとして「パイロットスキル」が導入され、パイロットごとに特性が付与されます。これは「パッシブスキル」と「アディショナルスキル」に分かれ、前者は常時発動、後者はHPが30%以下になった時に発動する能力です。また、僚機指示という新システムが追加されており、パートナーとなるCPU機に指示を出すことが可能です。

登場する機体は約200種類に及び、多様な選択肢から自分好みの機体を選べます。主人公のキャラクターは、ニュータイプまたはノーマルのいずれかを選ぶことができ、性別に応じた多様なビジュアルが用意されています。さらに、合計69人のゲストパイロットが登場し、プレイヤーは新たな仲間たちと共に戦います。

このように『ガンダムバトルユニバース』はシリーズの集大成とも言える内容で、幅広いファン層を楽しませるための新しい要素が盛り込まれています。PSPでのガンダムバトルシリーズとしては本作が最後の作品となり、次回作は2010年の『ガンダムアサルトサヴァイブ』への布石となっています。

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