キマリス

キマリス（Kimaris）は、悪魔学において重要な位置を占める悪魔の一体です。キメリエス（Cimeries）、キメイエス（Cimeies、Cimejes）などの異名でも知られています。

ゴエティアにおけるキマリス

『ゴエティア』によれば、キマリスは地獄の20の軍団を率いる序列66番の大侯爵として記述されています。その力は強大であり、悪魔の中でも特に重要な存在として認識されています。

ミュンヘン降霊術手引書におけるキマリス

『ミュンヘン降霊術手引書』においては、キマリスはTvueriesという名で登場します。こちらでは、30の軍団を配下に持つ大侯爵として紹介されており、『ゴエティア』と同様に高い地位を与えられています。

キマリスの姿と能力

キマリスは、黒い名馬に跨がった勇猛な戦士の姿で現れるとされています。また、アフリカの全ての悪霊を統括しているという説も存在します。キマリスは召喚者に対して、完璧な文法、論理学、修辞学を教える能力を持つと信じられています。知識の探求者にとって、キマリスは魅力的な存在と言えるでしょう。

さらに、キマリスは失われた物や隠された事物、財宝を見つけ出す力を持つとされています。この能力は、財宝探しや失せ物を見つけたい人々にとって非常に魅力的です。また、人を兵士の姿に変化させたり、海や川を迅速に渡らせたりする力を持つという説も存在します。これらの能力は、キマリスが単なる知識の伝達者ではなく、物理的な影響力も有していることを示唆しています。

キマリスは、知識、財宝、そして物理的な力を行使できる悪魔として、多くの人々に畏怖と魅力を与え続けている存在です。

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