キョウヘイ

競走馬キョウヘイ：シンザン記念制覇から地方競馬での活躍まで

キョウヘイ（2014年4月22日生まれ）は、日本の競走馬です。2017年のシンザン記念優勝という輝かしい実績を持ちます。馬名は、馬主の知人の息子に由来しており、その息子さんが21歳で亡くなった際に最後に訪れた競馬が、2005年のシンザン記念だったという、感動的なエピソードがあります。それから12年後、キョウヘイがシンザン記念を制したことは、多くの人々に深い感銘を与えました。

経歴

キョウヘイは、リーチザクラウン産駒として2歳でデビュー。2戦目で初勝利を収めると、続く小倉2歳ステークスで4着と好走しました。その後、阪神の500万下特別戦を経験し、迎えたシンザン記念では、最後方から鋭く追い上げて見事優勝。父リーチザクラウンに初の重賞タイトルをもたらしました。

続くアーリントンカップでは7着と敗れましたが、GI初挑戦となったNHKマイルカップでは14着と結果を残せませんでした。日本ダービーでは12着と苦戦。その後、5ヶ月の休養を経て、古馬との初対決となるポートアイランドステークスで3着と健闘を見せました。しかし、カシオペアステークスは挫石のため出走取消となり、その後も思うような結果を残せず、オープン特別戦で勝ち星を挙げることができず、降級を経験しました。

降級初戦の垂水ステークスでは、見事勝利を収め、シンザン記念以来の勝ち星を手にしました。再びオープン特別戦に戻ると、小倉記念では8着、小倉日経オープンでは3着と結果を残しましたが、その後は低迷。しかし、リゲルステークスでは12番人気ながらストロングタイタンにハナ差の2着と健闘し、潜在能力の高さを示しました。

6歳となった2020年以降は、主にリステッド競走に出走を続けましたが、勝ち星に恵まれませんでした。そして、9歳となった2023年3月9日、JRAの競走馬登録を抹消。岩手競馬に移籍しました。

岩手競馬時代

岩手競馬では芝のレースを主戦場とし、その転身がキョウヘイのキャリアに大きな変化をもたらしました。2023年7月、桂樹杯（準重賞）で5年ぶりの勝利を挙げ、復活を遂げました。その後、いしがきマイラーズで3着と好走するも、OROカップは出走取消。その後は出走がなく、2024年6月30日付で地方競馬からも登録を抹消され、引退しました。

まとめ

キョウヘイは、シンザン記念制覇という大きな成功を収めながらも、その後は様々な困難を経験しました。しかし、岩手競馬での活躍は、その不屈の精神と高い能力を改めて証明するものでした。馬主の知人の息子さんの想いを背負い、多くの競馬ファンに感動を与え続けたキョウヘイの競走生活は、まさにドラマチックと言えるでしょう。その長く、そして波乱に満ちた競走生活は、競馬史に名を残すにふさわしいものでした。 キョウヘイの今後の活躍に期待したいところです。

血統表

(※血統表はテキストでは表現できません。JBISサーチ等で確認できます)

出典

JBISサーチ
netkeiba.com
* スポーツナビKEIBA.GO.JP

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