クレアール

株式会社クレアールについて

東京都千代田区西神田に本社を置く株式会社クレアールは、各種国家試験や専門資格の取得を目指す人々を対象とした資格取得予備校を運営する企業です。長年にわたり、多くの受験生を合格へと導いてきた実績を持ち、独自の教育システムを展開しています。

教育事業と主要講座

クレアールでは、「クレアール○○アカデミー」という統一名称のもと、専門分野に特化した学校を展開しています。特に、難関資格である公認会計士の講座は看板講座として知られ、多くの受講生を集めています。これに加え、税理士、公務員、司法書士など、社会的な需要が高い資格に対応した講座も多数開講しており、そのラインナップは合計13分野に及びます。

特徴的な学習メソッド「非常識合格法」

クレアールの教育方法において特筆すべきは、石井和人氏（通称カリスマ）が提唱する「非常識合格法」です。この学習メソッドは、従来の資格学習における既成概念にとらわれず、合格に必要な知識やスキルに焦点を絞り込むことで、学習効率を飛躍的に高めることを目指しています。多くの資格予備校とは一線を画すそのアプローチは、特に時間的な制約がある社会人受験生などから高い支持を得ています。

全国に広がる校舎・提携ネットワーク

受講生への学習機会を提供するため、クレアールは複数の学習拠点を設けています。直営校舎としては、主要な水道橋本校に加え、ライセンスプラザ横浜、ライセンスプラザ大阪があります。また、フランチャイズ形式で運営される松本校と那覇校も存在します。さらに、全国規模でのサービス提供を目指し、他の教育機関との提携も積極的に行っています。代表的な提携先として、代々木ゼミナールが運営する代ゼミライセンススクールがあり、札幌、仙台、高崎、柏、代々木、浜松、名古屋、岡山、広島、小倉、福岡、熊本など全国11箇所で講座を提供しています。この他にも、北海道から鹿児島まで、全国約30箇所との提携を通じて、地域を問わず多くの人々がクレアールの講座を受講できるよう環境整備を進めています。

通信教育と大学との連携

1998年には通信教育事業にも本格的に参入し、自宅や好きな場所で学習できる柔軟なスタイルを確立しました。これにより、地理的な制約なく、全国どこからでも質の高い資格対策講座を受けられるようになりました。また、1999年以降、全国の大学と連携し、公務員試験対策や就職試験対策講座を提供するなど、教育機関との連携を強化してきました。提携大学には、立命館大学、東海大学、亜細亜大学、大東文化大学、文教大学、関東学院大学、千葉商科大学、千葉工業大学、中部大学などが含まれます。

クレアールの沿革

株式会社クレアールの源流は、1962年に設立された企業経営者養成専門機関「経営指導協会」に遡ります。1969年には「東京商科学院」と改称し、税理士や公認会計士、日商簿記などの受験指導を開始しました。1975年には「東京法科学院」を設立し、法律系分野にも進出。1979年には学校法人の認可を受け、「学校法人東京商科学院専門学校・東京法科学院専門学校」となりました。1985年には東京法科学院が、法律系の専門学校として東京で初めて専修学校の認可を取得しています。1994年には、資格関連図書の開発・販売を目的とする「ほうしょう出版」（後のクレアール出版）を設置。そして1998年、これまでの専門学校運営で培ったノウハウを活かし、大学生や社会人向けの資格受験スクール「クレアールアカデミー」（当初の運営会社は株式会社法商学院）を設立し、独立した事業展開を開始しました。同年に通信教育事業にも本格参入しています。2001年、社名を現在の「株式会社クレアール」に変更し、公認会計士アカデミーを含む13スクール体制を確立しました。近年の動きとしては、市場環境の変化に対応し、2011年に一部校舎の閉鎖や主要校舎の移転といった事業再編を行っています。

講師陣（2010年度時点）

（2010年度時点の情報によれば）公認会計士講座などの主要科目を担当していた講師には、以下の方々がいました。

財務会計論簿記：竹森順一氏
財務会計論財務諸表論：孔炳龍氏
管理会計論：川本義郎氏
監査論：島崎主税氏
* 企業法：山本貴文氏