ゲートウォーク

ゲートウォーク（Gate Walk）

ゲートウォークは、名古屋駅の桜通口側に位置する地下街です。かつては「テルミナ地下街」という名称で親しまれていましたが、2015年7月17日に現在の名称に変更されました。この地下街は、JRセントラルタワーズとJRゲートタワーの前に広がる駅前広場の地下に設けられており、名古屋駅周辺の地下街ネットワークを構成する重要な一部となっています。

歴史

ゲートウォークは、名古屋ターミナルビルの建設に合わせて整備された地下街です。当初は、ビルの開業と同時に41店舗がオープンし、その後、南側部分にも49店舗が加わり、全館が開業しました。

開業当初の運営母体は「名古屋ターミナルビル株式会社」であり、日本国有鉄道、日本交通公社、名古屋市、鉄道会館などが出資していました。その後、同社はJR東海の子会社となり、2010年4月からはジェイアールセントラルビル株式会社が運営を行っています。

ゲートウォークの建設は、当時すでに混雑が深刻化していた既存の地下街の緩和を目的としていました。幅8メートルから10メートルの通路を設けることで、バスターミナル、地下鉄、名古屋鉄道、近畿日本鉄道などの交通機関との連絡を強化する狙いがありました。

構造と周辺施設

ゲートウォークは、東側で名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅に沿って設けられたメイチカと接続しています。また、地下1階の西方には名古屋中央地下通り（ファッションワン）がありますが、直接の連絡通路は設けられていません。

南側には、名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅、名鉄バスセンターなどと接続するフードターミナルがあります。これにより、多くの人々がスムーズに駅周辺を移動できるようになっています。

かつて、「テルミナ地下街」時代には、名古屋ターミナルビルと一体的に運営されており、ビルの7階には「テルミナ味の街」というレストラン街がありました。しかし、ターミナルビルの建て替えに伴い閉鎖され、現在は後継ビルの「ゲートタワープラザ レストラン街」として営業しています。

名称変更の背景

2015年7月17日に「ゲートウォーク」に名称変更された背景には、名古屋ターミナルビルの建て替えによって誕生したJRゲートタワーとの一体感を高める狙いがありました。この名称変更により、地下街がJRゲートタワーに直結する施設であるという認識がより強まりました。

類似名称の商業施設

「テルミナ地下街」という名称は、東京のJR錦糸町駅にある駅ビルもかつて使用していましたが、両施設は元国鉄の所有地に建っているという共通点があるものの、国鉄分割民営化以降は、資本関係や営業上の関係は一切ありません。

まとめ

ゲートウォークは、名古屋駅周辺の地下街として、交通機関との接続を円滑にする役割を担っています。その歴史や名称変更の背景を知ることで、名古屋駅周辺の都市開発の一端を垣間見ることができます。

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