コニファーフォレスト

コニファーフォレストについて

コニファーフォレストは、山梨県富士吉田市に位置する、富士急行が運営する多目的施設です。この施設は、スケート場としての顔を持ち、また野外コンサートホールとしても利用されています。

スケート場の歴史

1986年に開園したコニファーフォレストは、最初は「かいじ国体」の冬季スピードスケートの舞台として設立されました。この冬季大会の開催に合わせて、全周400メートルの氷リンクが整備され、当日は開会式が行われ多くの観客を集めました。その後、コニファーフォレストは主に富士急行スピードスケート部の練習場として利用され、数々のオリンピックメダリストを育成してきました。特に橋本聖子選手や岡崎朋美選手などの著名な選手たちがこのリンクで技術を磨きました。

練習日以外には、地元の小学生を対象にしたスケート教室が開かれるほか、一般の利用者にもスケートリンクが貸し出されています。クラブハウス内にはスケートミュージアムも設置されており、岡崎朋美選手の功績を称えた展示が行われています。また、コニファーフォレストの名称は、橋本聖子選手の活躍を称える意味も込められています。

コンサート会場としての活用

夏季になると、コニファーフォレストはスケートリンクとしての機能を終え、音楽イベントの開催地へと変わります。「サウンドコニファー229」というイベント名のもと、河口湖ステラシアターと連携してさまざまな音楽イベントが行われます。レゲエ、ロックフェスティバル、さらにはダンスミュージックフェスティバルなど多岐にわたります。過去には「サマーソニック」や「気志團万博」といった大規模な音楽イベントが行われ、特に特性を生かしたアミューズメント性の高いイベントも人気です。

2008年には富士山の美しい風景をテーマにした「FUJI QUEST 2008」が開催され、環境問題を取り上げたフェスティバルとしても注目されました。また、テクノ音楽をフィーチャーした「OTODAMA AFTER PARTY 2008」など、多様な音楽ジャンルを取り入れたイベントが続いています。

近年では、アニメやゲームに関連したイベントも数多く行われており、その際には富士急ハイランドの施設を利用したコラボイベントが展開されています。

アクセスと周辺情報

コニファーフォレストへのアクセスは、富士急ハイランドの第一入園口からスタートします。国道139号を渡った高架橋を越えると施設に到着します。車での来場時には2000台収容できる駐車場がありますが、「サウンドコニファー229」などの大型イベントが開催される日は、駐車場がすぐ満車になることがあるため、公共交通機関やツアーバスの利用が推奨されています。

また、近隣店舗への無断駐車問題が話題になったこともあり、マナーを守っての利用が求められています。

まとめ

コニファーフォレストは、冬季にはスピードスケートの聖地として、夏季には賑やかな音楽イベントの会場として、地域に活気を与えている重要なスポットです。冬と夏、それぞれに異なる魅力を持つこの場所は、地元だけでなく多くの人々に愛される存在となっています。

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