コンパスグループ・ジャパン

コンパスグループ・ジャパン株式会社について

コンパスグループ・ジャパン株式会社は、イギリスに本社を置くコントラクトフードサービスの世界最大手、コンパスグループPLCの日本法人です。東京都中央区に本社を構え、多岐にわたるフードサービスを展開しています。そのルーツは、かつてセゾングループに属していた企業に遡ります。

事業内容

主な事業は受託運営であり、社員食堂、病院、高齢者施設、教育関連施設など、様々な場所で給食サービスを提供しています。これらの施設で、多様なニーズに応じた食事を提供し、人々の健康と豊かな食生活をサポートしています。

過去の事業展開

コンパスグループ・ジャパンは、かつてファミリーレストラン「CASA」や、そごう・西武のレストラン街での店舗運営も行っていましたが、2019年から2020年にかけてこれらの事業から撤退しました。また、ゴルフ場クラブハウス内のレストランや高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでのレストラン・ショップ運営も手掛けていましたが、これらの事業の一部は2019年にクリエイト・レストランツ・ホールディングスへ、高速道路関連事業は翌年にハイウェイロイヤルへ譲渡されました。

特に、海老名サービスエリア（下り）では、2018年に「海老名メロンパン」が48時間で27,503個販売され、「最も多く売れた焼きたて菓子パンの数」として世界一の記録を樹立したというエピソードも持っています。

エバラ食品工業との関係

創業者である森村武次郎は、エバラ食品工業創業者の森村國夫の兄にあたります。武次郎は1947年に荏原食品工業株式会社（現コンパスグループ・ジャパン）を設立し、その後キンケイ食品工業へと社名を変更しました。弟の國夫が1958年に設立した荏原食品株式会社が、後にエバラ食品工業株式会社となり、「エバラ焼肉のたれ」で広く知られるようになりました。これらの3社は直接的な資本関係はないものの、同じ森村家にルーツを持つ食品製造会社として繋がっています。

沿革

コンパスグループ・ジャパンの歴史は、以下の通りです。

1947年: 荏原食品工業株式会社として設立。
1953年: キンケイ食品工業株式会社へ商号変更。
1961年: 東京証券取引所市場第二部に上場。
1976年: 株式会社レストラン西武を合併し、同社へ商号変更。
1983年: 東京証券取引所市場第一部に上場。
1989年: 株式会社西洋フードシステムズへ商号変更。
1996年: 外食産業初となる有機栽培米を導入。
2001年: 受託運営する海老名SAなどで「ISO14001」認証を取得。
2002年: コンパスグループ・ホールディング BVによる株式公開買付けにより上場廃止。
2005年: 持株会社であるコンパス・グループ・ホールディングス・ジャパン等を吸収合併。
2007年: 西洋フードシステムズ九州などを吸収合併し、西洋フード・コンパスグループ株式会社へ商号変更。レストラン事業を分社化。
2011年: 日本郵船グループの千代田給食サービスなど複数の企業がグループ入り。
2012年: 西洋レストランシステムズとの資本提携を解消。
2013年: 連結子会社のサンフード東海が、サンフードの給食事業を承継。
2015年: 純粋持株会社、西洋フード・コンパスグループホールディングスを設立。
2016年: 優良外食産業表彰で「農林水産大臣賞」受賞。コンパス九州、サンフード東海を吸収合併。
2017年: 丸の内ポールスターを吸収合併。
2019年: スポーツ施設・レジャー施設におけるレストラン事業等を譲渡。
2020年: 高速道路サービスエリア・パーキングエリア事業から撤退。サンフード株式会社を吸収合併。
2021年: コンパスグループ・ジャパン株式会社へ商号変更。
2022年: コンパスグループ・ジャパンHDなど5社を吸収合併。

グループ会社

千代田給食サービス株式会社
株式会社芙洋
西洋ゼネラルフード株式会社

関連事項

コンパスグループ、コントラクトフードサービス、エバラ食品工業、平和食品工業、伊藤忠商事、セゾングループ、CASA、アンドモワなどが関連企業・団体として挙げられます。

外部リンク

コンパスグループ・ジャパン株式会社

この概要は、コンパスグループ・ジャパン株式会社の歴史と事業内容をまとめたものです。企業の変遷や多角的な事業展開、関係会社とのつながりを理解する上で役立ちます。

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