コーイケルホンディエ

コーイケルホンディエの詳細

コーイケルホンディエ（Kooikerhondje）は、オランダにルーツを持つ小型犬です。別名として「コイケルホンド」や「コイケル」とも呼ばれており、愛らしい外見で知られています。日本ではまだあまり認知されておらず、ブリーダーの数も少ないのが現状です。しかし、特に日本人メジャーリーガーの大谷翔平選手がこの犬を飼っていることが知られるようになり、徐々に注目されるようになりました。

近年の日本犬登録数を見てみると、1999年には6頭だった登録数が、2000年代後半には100頭前後に達しました。具体的には、2007年には132頭、2012年には80頭の登録がありました。こうした数値からも、愛好者が増えつつあることがうかがえます。ただし、近親繁殖に関しては注意が必要であり、健康な犬を育てるためにはブリーダーによる配慮が求められます。

歴史

コーイケルホンディエは、16世紀からカモ猟に用いられていました。銃が発明される前の猟法では網を使うため、鳥をおびき寄せる役割がこの犬の重要な仕事でした。特に、ふさふさした尾を動かしてカモを誘導する姿が特徴的でした。しかし、第二次世界大戦終結までにはこの犬種はほとんど絶滅に近い状態となり、最も少ない時には世界中で僅か5頭まで減少しました。現在では愛好者の努力によって徐々に増加しつつありますが、オランダ以外ではとても珍しい犬種となっています。

大谷翔平選手とのエピソード

2023年11月17日、大谷翔平選手が二度目のMVPに選出された際、発表の中継で彼の傍らにこの犬が映し出され、“most valuable puppy”（最も価値のある子犬）として紹介されました。これにより、多くの人々の関心が集まりました。その後、この犬の名前が明らかにされ、「デコピン」及び英語名の“Decoy”（ディコイ）と名づけられました。この出来事はコーイケルホンディエの知名度向上に大いに貢献したと考えられます。

特徴

この犬種は、体重が約7〜15kg、体高が35〜40cm程度です。体高と体長がほぼ等しく、均整の取れた体形を持っています。また、耳と尾にはふさふさした飾り毛があります。被毛は直毛または軽いウェーブがあり、耳、腹、尻、四肢には特に飾り毛が豊富です。猟犬としての歴史があるため、運動が必要で、特にボール遊びなどが大好きです。

性格については、陽気で愛情深く、家族に対して非常に忠実です。遊びが好きで活発でありながら、初めて会う人には警戒心を抱くこともあるため、社交性を高めるためのしっかりとしたトレーニングが求められます。

最後に

コーイケルホンディエは、その自己主張の強さと賢さを兼ね備えた犬種です。日本での知名度が急上昇している今、愛らしい姿と個性を持つこの犬との出会いを楽しんでみるのも良いかもしれません。

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