デコピン

デコピン：遊びから文化、そして格闘技へ

デコピンは、中指を使って相手の額をはじく動作を指す、親しみのある表現です。別名デコパチ、デコパッチン、コンパチ、パチキなど、様々な呼び名を持ち、古くから親しまれてきた行為と言えるでしょう。

デコピンのやり方

デコピンのやり方は、使用する手の数や中指の構え方によっていくつかの種類に分けられます。

片手式

片手で行う最もシンプルな方法です。中指を親指で軽く押さえ、力強く伸ばして相手の額を弾きます。正確なコントロールが求められ、ある程度の慣れが必要です。

両手式

両手を使って行うデコピンには、主に2つの方法があります。

両手式丸め中指型

利き手の中指を丸め、反対の手で押さえて力を蓄え、一気に放して額を弾きます。片手式よりも強い衝撃を与えられる反面、コントロールがより難しくなります。

両手式伸ばし中指型

利き手の掌を相手の額に添えるように構え、中指を力強く伸ばした状態から、反対の手で中指を引っ掛けてさらに力を加え、弾きます。この方法は、最も強い衝撃を与えることができ、熟練者向けと言えるでしょう。ただし、弾く位置を誤ると、相手が鼻を負傷する危険性があるため、注意が必要です。

デコピンの文化的な側面

デコピンは、単なる遊びとしてだけでなく、文化的な側面も持ち合わせています。

大相撲では、入門後、ある程度の期間が経過した力士が初めて丁髷を結う際に、師匠や兄弟子からデコピンをされるしきたりがあります。これは、一種の通過儀礼であり、デコピンを受けた力士は、鬢付油代としてご祝儀を受け取ります。

フィクションにおけるデコピン

漫画やゲームなどのフィクション作品においては、デコピンを独特の格闘技として扱うキャラクターも存在します。

例えば、『君が主で執事が俺で』の上杉美鳩、『元祖!浦安鉄筋家族』の子供拳法の師匠、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-|るろうに剣心_-明治剣客浪漫譚-』の相楽左之助、『マスカレード』の獅子獣六、『北斗の拳』のフドウ、『ONE PIECE』のラパ・ヌイ、『ワールドヒーローズ』のラスプーチン、『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久などは、その例として挙げられます。これらのキャラクターは、デコピンを独自の技として駆使し、物語に彩りを加えています。

まとめ

デコピンは、シンプルな行為でありながら、様々なバリエーションと文化的な背景を持つ、奥深い行為です。遊び、しきたり、そして格闘技と、その表現方法は多岐に渡り、私たちを魅了し続けています。

もう一度検索