ゴドラ星人

ゴドラ星人 (ゴドラせいじん)

ゴドラ星人は、日本の特撮テレビドラマ『ウルトラセブン』に登場する宇宙人で、反重力宇宙人とも呼ばれています。彼らは第4話「マックス号応答せよ」に登場し、地球征服を企む邪悪な存在として描かれています。特に原子力タンカーや海上保安庁の調査船を狙うことで、地球防衛軍の目を誤誘導し、その隙をついて地球に危害を加えようとしました。

主な特徴と能力

ゴドラ星人の外見は、カニの爪を思わせる形状の右手を持っており、その先端にはゴドラガンという名の武器を持っています。この武器からはリング状の光線が発射されるほか、液体を使って捕獲用カプセル（ゴドラカプセル）を形成することも可能です。また、飛行能力や変身能力も持っており、非常に多才な敵とされています。

最初の作戦では、ゴドラ星人は地球人の女性に変身し、モロボシ・ダン隊員に接触してウルトラアイを奪います。その後、地球防衛軍の原子力船マックス号を運ぶための赤色反重力霧を利用し、危険な企みを進めていきます。

戦闘と策略

彼らの戦術は非常に狡猾で、ウルトラホーク2号に偽装することで、フルハシ隊員に接触し、さらなる破壊工作を企てました。しかし、彼らの計画はウルトラセブンによって阻止されます。特に、地球防衛軍の地下動力室に設置された時限爆弾の解除シーンでは、ウルトラセブンが危機を救う重要な役割を果たします。

ゴドラ星人の特徴的な場面として、彼らはウルトラセブンとの激闘を繰り広げたり、ウルトラアイを奪う作戦を展開したりと、計画ごとに巧妙に策略を練っています。

登場した個体とエピソード

『ウルトラセブン』では、少なくとも7体のゴドラ星人が登場していますが、すべてが一つのスーツを使用しているため、その存在の表現方法が興味深い点です。演者には水上竜子が人間体を、声優として小林恭治が起用されています。ゴドラ星人のデザインは成田亨によるもので、彼はこのデザインを「ウルトラセブンでの宇宙人デザインの基本スタイル」と位置づけています。

後続作品での再登場

ゴドラ星人はその後も様々な作品に登場し、『ウルトラファイト』や『ウルトラマンジード』などでの彼らの役割が描かれています。特に『ウルトラファイト』では、宇宙忍者として能力を駆使し、新たな一面を見せています。

また、『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』などでも新たな個体として再登場し、旧作とは異なるアプローチでの敵役を担っています。これにより、ゴドラ星人は特撮の中でも非常にユニークな存在となり、視聴者に強い印象を残しているのです。

結論

ゴドラ星人は、ただの宇宙人ではなく、巧妙な策略を持ち、様々な能力を駆使した魅力あるキャラクターです。ウルトラセブンとの戦闘を通じて、彼らの計画は壮大で、視聴者に緊張感を与える存在として愛され続けています。そのデザインや演技も、特撮文化において重要な位置を占めていると言えるでしょう。

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