サファイアの瞳

サファイアの瞳について



1987年3月11日にリリースされた「サファイアの瞳」は、THE ALFEE|THE_ALFEEの25枚目のシングルとして知られています。この作品は、同日に発売された「君が通り過ぎたあとに -Don't Pass Me By-」との同時リリースによって「2枚舌」というキャッチフレーズを使用した宣伝が展開されました。そのため、シングルの番号付けに関しては少々混乱が生じていますが、公式な記録では本作は26枚目とされています。実際のところ、シングルのリリース順には若干の誤解があるかもしれませんが、リリース当初からの人気を考えると、この曲の重要性は明白です。

この楽曲は、アイドルの西村知美が出演していたライオンの洗顔料「ページワン」のCMソングとしても注目を集めました。同商品のタイアップは、その2年後にBE∀T BOYS名義での「誰よりもLady Jane」にも引き継がれました。オリコンシングルチャートでは、初週で60,290枚の売上を記録し、初めての1位を獲得した楽曲となりました。これにより、THE ALFEE|THE_ALFEEの三人のメンバーがそれぞれ違う楽曲でオリコン1位を獲得するという非常に珍しい偉業を達成しました。

「サファイアの瞳」は、楽曲全体にホーンセクションが取り入れられているのが特徴です。シングルでホーンアレンジが採用されたのはこの曲が初めてであり、編曲を担当したのは元スペクトラムの新田一郎さんでした。ドラムスはそうる透が演奏を担当し、坂崎は12弦ギターとシンセドラムを用いたパーカッションで楽曲に参加しました。ライブパフォーマンスでは、アレンジが異なり、坂崎がメインでパーカッションを担当し、サビの後半でのみ12弦ギターを演奏する形式が定着しました。また、ホーンセクションはキーボード奏者によるシンセブラスに置き換えられ、間奏では坂崎のシンセドラムと桜井のスラップ奏法、高見沢のギターカッティングが強調されることが多いです。

一般的には他のシングル曲と異なり、「サファイアの瞳」はオリジナルのまま長い間存在していましたが、2014年には「Alfee Get Requests!2」の初回生産限定盤に“サファイアの瞳(Live Arrange Version)”が新たに収録されました。この新録は、ライブでのアレンジを元にした形で演奏されているため、オリジナルとはまた異なる新鮮さを感じさせます。

カップリング曲は小泉今日子に提供された「木枯しに抱かれて」のセルフカバーで、リード・ヴォーカルは高見沢が担当しています。本作では、サビの歌詞を一部改訂し、新たに歌詞を追加したことで新しい印象を与えています。また、宮西希による琴のアレンジが、アルバム『ちょっとひとりKOTO』に収録されています。

なお、2024年にリリース予定のデビュー50周年記念トリビュートアルバム「五十年祭」では、高見沢と親しい宮野真守によるカバーも予定されています。これは、バンドの歴史を振り返る意味でも特別な価値を持つコレクションとなることでしょう。

収録曲


  • - サファイアの瞳
作詞・作曲：高見沢俊彦 / 編曲：THE ALFEE|THE_ALFEE / ブラスアレンジ：新田一郎
  • - 木枯しに抱かれて…
作詞・作曲：高見沢俊彦 / 編曲：THE ALFEE|THE_ALFEE

収録作品


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