サリオス

サリオス

サリオス（欧字名: Salios、愛称: 戰舞者）は、日本の競走馬及び種牡馬で、2017年1月23日に生まれました。彼の主な業績は、2019年に獲得した朝日杯フューチュリティステークスやサウジアラビアロイヤルカップ、さらに2020年及び2022年の毎日王冠にあります。

誕生と育成

サリオスは北海道安平町のノーザンファームで誕生しました。他の馬主法人「シルクホースクラブ」が総額7,000万円で彼を募集し、木村浩崇厩舎によって育成されました。彼の名前はローマ神話に登場する戦闘の踊りの創造者に由来し、母馬サロミナの名前からインスピレーションを得たものです。

競走生活

2歳（2019年）

サリオスは美浦・堀宣行厩舎に所属し、2019年6月2日の東京マイルで新馬戦に出走。ダミアン・レーン騎乗により2番人気で挑み、最後の直線で逃げる馬を交わして初勝利を果たしました。続く10月5日のサウジアラビアロイヤルカップでは、石橋脩騎乗で1番人気として優勝し、このレースでは東京芝1600メートルの2歳レコードを樹立しました。

その後、朝日杯フューチュリティステークスに出走し、ライアン・ムーア騎乗のもと再び1番人気となりました。レースでは好位を追走し、残り300メートルから一気に抜け出し、完勝を収めました。この勝利でサリオスはGIタイトルを獲得し、非常に期待される競走馬としての道を歩み続けました。

3歳（2020年）

2020年には皐月賞へ直行することが決まり、再びダミアン・レーンとコンビを組みました。皐月賞ではコントレイルに僅差で屈し、2着に終わったものの、その後の東京優駿（日本ダービー）でもコントレイルに2着という結果となりました。ダービーの後は距離的な観点から菊花賞を回避し、マイルから2000mのレースを中心に活動することになりました。

10月11日の毎日王冠では再びルメール騎乗で古馬相手に初勝利を挙げました。ここでは圧倒的な人気を集め、他馬を圧倒するレースを見せました。

4歳（2021年）

2021年は、長らくの休養明けで迎えた初戦の大阪杯で5着と出遅れました。安田記念では8着と苦しい結果となりましたが、12月には香港マイルに出走し、3着に入賞しました。このレースでは近年屈指の競走馬であるゴールデンシックスティと競い合いました。

5歳（2022年）

2022年の高松宮記念では15着に終わるなど調整が難しくなりましたが、安田記念では3着に戻しました。10月9日の毎日王冠では、松山騎手を背に勝利を収め、約2年ぶりの勝利を喜びました。ただし、年末の香港マイル出走予定が病気により中止となり、12月21日に競走馬登録を抹消しました。

その後、大市馬は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となりました。サリオスはその魅力的な血統と魅力を次世代へと受け継いでいく存在となりました。

血統

母サロミナは2012年の独オークスの勝ち馬で、名牝系「ドイツのSライン」に属しています。サリオスの半姉たちも重要な競走馬として活躍しており、競走生活を通して名声を築いてきました。彼の戦績は競馬界において多くのファンに愛され続けており、今後の活躍にも期待が寄せられています。

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