ジラース

ジラースについて

ジラースは、特撮テレビドラマ『ウルトラマン』や『レッドマン』、さらにはインターネット配信ドラマ『セブンガーファイト』など、さまざまな作品に登場する架空の怪獣です。別名を「エリ巻恐竜」とも呼ばれ、その特異な外見が多くのファンを魅了しています。特に、東宝のゴジラと似ているデザインが際立っており、視覚的にも印象深い存在となっています。

初登場と経歴

一番最初にジラースが登場したのは『ウルトラマン』の第10話「謎の恐竜基地」で、実際にはネス湖に生息していた恐竜の生き残りという設定です。首元には大きな襟巻状の皮膜を持ち、この特徴的なデザインは視聴者に強い印象を与えます。ジラースは、動物学者の中村博士によって15年間育成されており、特異な環境を整えられた結果、怪獣に成長しました。彼は口から青い熱線を吐く能力を持つようになり、普段は湖の底に潜んでいて、深夜にだけ姿を現すことが多かったのですが、環境の変化により昼間に現れるようになります。

ウルトラマンとの対戦

ジラースはウルトラマンと戦う際、最初は博士という人間の背後に隠れるように現れますが、その正体を明らかにする中村博士を踏み潰してしまいます。しかし、接近戦ではウルトラマンに翻弄され、襟巻をもぎ取られてしまいます。最終的にはウルトラマンに倒され、襟巻も彼の遺体にかけられることでその戦いは終結します。この戦闘は、ウルトラマンシリーズの象徴的なシーンのひとつとなっています。

関連作品とリメイク

ジラースはその後もいくつかの特撮作品に登場し、『レッドマン』や『セブンガーファイト』などでその存在を確認できます。『レッドマン』では、好戦的な性格を持った怪獣として描かれ、数々の戦闘でレッドマンに挑戦します。その後も、さまざまな形で復活を果たしており、2021年の『セブンガーファイト』では新たに登場しています。

ジラースのデザインとゴジラとの関係

ジラースの着ぐるみは、実は東宝のゴジラシリーズから流用されたものです。襟巻をつけてデザインが変更されたものの、基本的にはゴジラの特徴を強く残しています。著名なデザイナー成田亨は、このジラースを「ゴジラに襟巻をつけた姿」と表現しています。さらに、鳴き声もゴジラのものが早回しされて使用されるなど、視覚的にも聴覚的にもゴジラとの強い関連性が見られます。

ジラースが与えた影響

ジラースはその特異なフォルムとストーリーから、多くのファンに愛され、特撮ファンの間で今でも語り草となっています。また、いくつかの関連書籍やメディアにも登場し続けることで、その人気が再燃しています。ジラースの登場作品は特撮界における重要な位置を占めており、後の怪獣たちにも影響を及ぼしたと言えるでしょう。特にウルトラマンやゴジラの作品においては、彼の存在が新たな物語を生み出す一因となっていることは間違いありません。

このように、ジラースは特撮の歴史において欠かせない存在であり、視聴者に深い印象を与えている怪獣のひとつです。特に彼の襟巻はその魅力を際立たせ、彼自体が一つの文化的象徴として位置づけられています。今後もその独特のデザインと物語が愛され続けることでしょう。

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