ジェイアール東日本物流

JR東日本物流株式会社：鉄道を軸とした総合物流企業

JR東日本物流株式会社は、東日本旅客鉄道（JR東日本）の100%子会社として、東京都墨田区に本社を置く総合物流企業です。1988年10月、国鉄分割民営化に伴い、前身の東京鉄道荷物株式会社から事業を継承して設立されました。創業は1949年と長く、国鉄時代の小荷物輸送から培ってきた歴史とノウハウを活かし、現在ではJR東日本グループの物流を支える中核企業として、多様な事業を展開しています。

幅広い事業内容：鉄道と連携した多様な物流ソリューション

JR東日本物流の事業内容は多岐に渡り、鉄道を活用した物流サービスが中心となっています。具体的には、以下の事業を展開しています。

駅構内物流事業: JR東日本傘下の駅構内商業施設への商品搬入・配送を担う「エキロジセンター」を首都圏の主要駅（東京、品川、新宿、上野、大宮、横浜）に設置。駅周辺の商業施設との連携も強みです。2015年には茅ヶ崎駅「ラスカ茅ヶ崎」へのサービスも開始しました。
鉄道資材輸送: JR東日本の鉄道関連資材の輸送を担っています。
一般貨物輸送: 貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、港湾荷役事業など、鉄道以外の輸送手段も活用した幅広い貨物輸送サービスを提供しています。
3PL事業: 親会社以外の企業に対しても、倉庫保管、流通加工、梱包、配送といった3PL（サードパーティ・ロジスティクス）サービスを提供しています。
その他: 引越し事業、荷物一時預かり事業、産業廃棄物収集運搬事業、特定信書便事業、一般建設業（内装仕上工事業）、駐車場業、特定労働者派遣業、警備業など、多様な事業を展開しています。ビューカード会員向けの引越し料金優待サービスも提供しています。

充実したネットワークと独自の強み

JR東日本グループの一員である強みを活かし、首都圏と東日本各地を結ぶ広大なネットワークを構築しています。特に、鉄道網を活用した迅速かつ効率的な物流システムは、他社にはない大きな強みとなっています。例えば、当日朝収穫された新鮮な野菜を新幹線で首都圏に輸送するといった取り組みにも参画しています。また、地産品物流専門会社を設立するなど、地域経済への貢献にも積極的に取り組んでいます。

主要な事業所

JR東日本物流は、首都圏を中心に複数の物流センターを展開しています。主な事業所は以下の通りです。

本社（東京都墨田区）
京葉流通センター（千葉県市川市）
総合研修センター（千葉県市川市）
新木場物流センター（東京都江東区）
狛江物流センター（東京都狛江市）
さいたま物流センター（埼玉県さいたま市北区）
横浜物流センター（神奈川県藤沢市）
塩浜物流センター（東京都江東区）
京浜物流センター（神奈川県横浜市鶴見区）
浦和物流センター（埼玉県さいたま市桜区）
エキロジセンター（東京、品川、新宿、上野、大宮、横浜駅）

グループ企業との連携

JR東日本物流は、グループ企業である東北鉄道運輸、新潟鉄道荷物と連携し、広範囲にわたる物流サービスを提供しています。2022年3月には、東日本物流サービスを吸収合併しました。

まとめ

JR東日本物流は、長年の歴史とJR東日本グループのネットワークを活かし、多様な物流ニーズに対応する総合物流企業として発展を続けています。鉄道を軸とした独自の強みを活かし、今後も更なる発展が期待されます。

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