ジェイコブ・ワゲスパック

ジェイコブ・ダニエル・ワゲスパック（Jacob Daniel Waguespack）は、1993年11月5日生まれ、アメリカ合衆国ルイジアナ州出身のプロ野球選手です。右投右打の投手として知られ、現在はMLBのタンパベイ・レイズに所属しています。

プロ入り前

ワゲスパックは、2012年のMLBドラフトでピッツバーグ・パイレーツから37巡目（全体1126位）で指名を受けましたが、契約せずにミシシッピ大学へ進学しました。

プロ入りとフィリーズ傘下時代

2015年、ワゲスパックはフィラデルフィア・フィリーズと契約しプロ入りを果たしました。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビューし、A-級ウィリアムズポート・クロスカッターズでもプレー。この年、2球団合計で19試合に登板し、0勝1敗1セーブ、防御率2.00、32奪三振を記録しました。

2016年はA級レイクウッド・ブルークロウズで43試合に登板し、4勝2敗6セーブ、防御率3.52、72奪三振と成長を見せました。2017年にはA+級クリアウォーター・スレッシャーズとAA級レディング・ファイティン・フィルズでプレーし、2球団合計で31試合（先発16試合）に登板。9勝7敗1セーブ、防御率3.42、108奪三振という成績を残しました。2018年はAA級レディングとAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスでプレーしました。

ブルージェイズ時代

2018年7月31日、ワゲスパックはアーロン・ループとのトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍しました。移籍後は傘下のAAA級バッファロー・バイソンズでプレーし、移籍前を含めた3球団合計で28試合（先発21試合）に登板。6勝10敗1セーブ、防御率4.80、112奪三振を記録しました。同年オフにはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐため、40人枠入りを果たしました。

2019年はAAA級バッファローで開幕を迎え、5月26日にメジャー初昇格。翌27日のタンパベイ・レイズ戦でメジャーデビューを果たしました。この年は16試合（先発13試合）に登板し、5勝5敗、防御率4.38、63奪三振を記録しました。

2020年は11試合に登板しましたが、防御率8.15、16奪三振と苦戦しました。2021年3月6日にDFAとなり、その後マイナー契約でAAA級バッファローへ配属され、オフにFAとなりました。

オリックス時代

2021年12月17日、ワゲスパックはオリックス・バファローズと契約し、NPBへ移籍しました。2022年、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れましたが、4月29日の西武ライオンズ戦で来日初登板初先発を果たしました。この試合では5回を無失点に抑える好投を見せました。6月1日のDeNAベイスターズ戦では、来日初勝利を挙げました。

オリックスでは、先発とリリーフの両方を務め、32試合に登板（10先発）。2勝6敗5セーブ7ホールド、防御率2.97という成績を残し、チームのリーグ連覇に大きく貢献しました。日本シリーズでは守護神として活躍し、胴上げ投手にもなりました。2023年オフに自由契約となりました。

レイズ時代

2024年1月15日、ワゲスパックはタンパベイ・レイズとマイナー契約を結びました。同年3月16日にはメジャー40人枠入りを果たし、MLB復帰を果たしました。

選手としての特徴

ワゲスパックは、最速159km/hのフォーシームを軸に、チェンジアップ、カッターなどの変化球を操る本格派右腕です。先発としてもリリーフとしても活躍できる適応力の高さも持ち味です。

人物

愛称は「ワグス」、「ワグー」、「ワゲ」など。趣味は愛犬と過ごす時間とのことです。

NPBでの記録

初登板・初先発登板：2022年4月29日、対埼玉西武ライオンズ戦
初奪三振：2022年4月29日、源田壮亮から
初勝利・初先発勝利：2022年6月1日、対横浜DeNAベイスターズ戦
初セーブ：2022年7月24日、対福岡ソフトバンクホークス戦
初ホールド：2022年7月29日、対千葉ロッテマリーンズ戦
初打席：2022年5月25日、対読売ジャイアンツ戦
初打点：2022年6月1日、対横浜DeNAベイスターズ戦

背番号

62（2019年 - 2020年）
58（2022年 - 2023年）
40（2024年 - ）

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