ジューサー

ジューサー：野菜や果物からジュースを搾るための調理器具

ジューサーは、野菜や果物から効率的にジュースを抽出する調理器具です。家庭用として広く普及しており、電動タイプと手動タイプがあります。

手動式ジューサー

手動式ジューサーは、スクイーザー、リーマー、ジュースリーマーなどとも呼ばれ、主に柑橘系の果物などに用いられます。シンプルな構造で、容器とハンドルから構成されています。ハンドルを回転させる、または押し付けることで、果物からジュースを搾り出します。代表的な例としてレモン絞りが挙げられます。柑橘類を半分に切り、凹凸のある部分に押し当てて回転させることで、効率よくジュースを抽出できます。

電動式ジューサー

電動式ジューサーは、モーターの動力によってジュースを抽出します。一般的に、回転するおろし金状の部品が使用されており、材料を投入すると、この部品によって擦りおろされ、ジュースと繊維質が分離されます。

縦型ジューサー

多くの電動ジューサーは縦型で、材料を投入口から投入し、回転するおろし金で擦りおろします。おろし金の下に置かれたカップにジュースが溜まり、繊維質は遠心力で排出されます。硬い野菜を押し付けるための棒状の器具が付属している場合もあります。近年は、効率の良い搾汁が可能な横型ジューサーも普及しています。

横型ジューサー

横型ジューサーは、スクリューで野菜を砕き、圧搾することで水分と繊維質を分離します。石臼式構造のものも多く、より効率的な搾汁が可能です。繊維質を貯蔵する容器が本体に付いているものや、別途容器に排出するものがあります。

ジューサーの構造と機能

ジューサーは、材料投入部、回転刃（おろし金）、ジュース受け、繊維質排出部などから構成されています。分解して洗浄できる構造になっているものが多く、衛生的に使用できます。また、健康志向の高まりから、繊維質を多く摂取できるよう、目の粗いザルが付属している機種もあります。

ジューサーの種類と選び方

ジューサーを選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。

電動式か手動式か: 電動式は手軽で効率的ですが、手動式はシンプルで場所を取らず、故障が少ないというメリットがあります。
縦型か横型か: 縦型は比較的コンパクトで、横型は効率的な搾汁が期待できます。
材質: 耐久性や安全性に配慮し、材質を確認しましょう。
洗浄のしやすさ: 分解して洗浄できる構造か確認しましょう。
* 価格: 価格と機能を比較検討し、予算に合わせて選びましょう。

ジューサーと類似の調理器具

ジューサーと似た機能を持つ調理器具として、ミキサーやフードプロセッサーがあります。ミキサーは、ジュースだけでなく、スムージーやスープなども作ることができます。フードプロセッサーは、刻む、混ぜる、すりおろすなど、幅広い調理に対応できます。ジューサーはジュースを搾ることに特化した調理器具であると言えるでしょう。

ジューサーに適した材料と不適な材料

ジューサーに適した材料としては、果物（柑橘類、リンゴ、ナシなど）、野菜（ニンジン、トマト、セロリ、ダイコンなど）が挙げられます。一方、芋類、バナナ、オクラなどは、ジューサーに適さない材料です。

家庭用品品質表示法

日本では、電気ジューサーは家庭用品品質表示法の適用対象となっており、電気機械器具品質表示規程に定められています。ミキサーと共用できる製品もあり、その場合は「ジューサー・ミキサー」と表示されます。また、肉製品などをミンチできる横型ジューサーもあり、「ジューサー＆フードプロセッサー」として販売されています。

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